女優・黒谷友香さんが体験した
半島で実現する“新しい働き方と暮らし方”【前編】
雄大な自然に包まれて、暮らす、働く。二拠点生活や移住の選択肢として注目されているのが、紀伊半島の南西部に位置する和歌山県・南紀白浜。羽田空港から1時間弱という利便性、バケーション×ワークのワーケーションの実践、暮らしに喜びを感じる絶景や温かい人との繋がりなど。“新しい働き方と暮らし方”が見つかる魅力の詰まった南紀白浜を、二拠点生活の先駆け的存在の女優・黒谷友香さんとともに巡ります。
PROFILE
黒谷友香
1975年生まれ、大阪府出身。19歳で映画「BOXER JOE」に出演し、女優活動を開始。以後、映画・ドラマ・CM・雑誌等幅広いジャンルで活動。20代前半で房総半島に一軒家を購入し、東京との二拠点生活をスタートさせ、現在まで25年以上続けている。2022年6月、「ペニンシュラ応援大使」に任命。半島地域の活性化のため、イベントなどで活躍中。
公式サイト
空港から10分。海を見ながら過ごせる快適な仕事空間はレジャーも兼ねて
南紀白浜空港、JR白浜駅から約10分という好立地にあり、南紀白浜観光の拠点としても人気を集める「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」。和歌山県も推奨するバケーションとワークの快適な両立”ワーケーション“のスタイルを取り入れた、次世代型の宿泊施設です。
新たなビジネスが生まれる情報交換&交流の場にも
ワークスペースを備えたレジデンス棟のセルフキッチンで打ち合わせ セルフキッチンには、調理器具やカトラリーが揃います。調理、食事が可能 新たなコミュニティが生まれる場所にもなっている、シェアリビング
太平洋を一望できる施設は、アドベンチャーワールドや白浜海岸など観光名所へのアクセスが良く、 “美味しい和歌山”を堪能できるレストランも充実。宿泊客以外でも利用できる、天然温泉や1階にあるベーカリー&カフェは地元の人にも大人気。地元の人たちと観光客が情報を交わし合う、コミュニケーションの場にもなっています。ホテル棟の隣には、ビジネスやワーケーション、長期滞在に便利なレジデンス棟「SEAMORE RESIDENCE」が併設。ゲスト同士がリラックスしながら情報交換のできるシェアリビング、打ち合わせにも便利なセルフキッチンがあり、紀伊半島の自然に癒されながら“暮らすように過ごす&働く”という心地のいいライフスタイルの形が見出せる空間に。距離感のちょうどいいアットホームな空間はリピーターが多く、来年2月にはホテル棟にジムが完成予定、さらに快適なワーケーション施設となりそうです。
インフィニティ足湯につかって、気分もリフレッシュ
インフィニティ足湯からのサンセット風景。 「こんな絶景は心の栄養になりますね」 短い間に様々な表情を見せるサンセット ドラマティックで女子旅やカップルにも人気
「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」の映えスポットといえば、インフィニティ足湯。太平洋を独占したような圧巻のロケーション、天気のいい日は海の向こうに徳島県のシルエットを確認できます。宿泊しなくても無料で利用が可能、南紀白浜の新名所としても話題です。「きれいな海を独占した気分。この景色とちょうどいい湯温、いつまでもここにいられそう」と黒谷さん。横幅30mのワイドサイズ、一列に並ぶスタイルで視界を遮られることなく絶景を楽しむことができるのも魅力。
SHIRAHAMA KEY TERRACE
HOTEL SEAMORE
和歌山県西牟婁郡白浜町1821 TEL0739-43-1000
チェックイン15:00〜、チェックアウト〜11:00
「崎の湯」…ホテルシーモアから徒歩5分で絶景温泉
こちらは女湯。海に繋がるように作られた岩風呂 脱衣所を出てすぐ海まで抜けます
日本三古湯のひとつである「白浜温泉」。海岸沿いの自然湧出の温泉“湯崎七湯”のなかでももっとも歴史が古く、昔のままの姿を唯一残していると言われているのが「崎の湯」。太平洋の岩礁に作られた露天風呂は、潮と硫黄の香りが立ち込め、つかると湯と海が視界で一体化。ときに打ち寄せる波が豪快なしぶきをあげ、その風情を一層盛り上げます。
泉質はナトリウムー塩化物泉、効能は神経痛、関節痛など 源泉が流れ落ちる岩肌。自然の恵みを存分に感じられる 女湯は脱衣所すぐの木造の湯船と2つの岩風呂から構成 太平洋を間近に感じられます
海を眺め、波の音を聞きながらの入浴は至福の時間。男湯と女湯の入れ替えはありませんが、湯船などの構成はほとんど同じ。入浴料は500円で駐車場も併設、シャンプー、石鹸禁止の公共浴場なので、観光の合間にさっとつかりに訪れるのもいいのでは。
崎の湯
和歌山県西牟婁郡白浜町1668 TEL0739-42-3016
営業時間8:00〜17:00(10月~3月)、8:00〜18:00(4月~6月、9月)、7:00〜19:00(7月~8月) 無休(メンテナンス等による臨時休業あり)
入浴料500円(3歳以上)
少し足を延ばせば、心も舌も満足できるスポットが満載のエリア
「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」の周辺には、ジャイアントパンダファミリーに会える「アドベンチャーワールド」を始め、白浜町の“絶景”“美味しい”“楽しい”が大集合しています。
白砂とエメラルドグリーンの海。日本有数の楽園「白良浜」
きめ細かい白砂の上を散歩。「素足で歩きたくなる!」 太陽の光を受けてキラキラと輝く白砂 優しい潮風に吹かれて、穏やかな表情の黒谷さん
白浜の地名は620m延びる白砂の浜に由来。白く輝く砂浜と宝石のように水面煌めくエメラルドグリーンの海の美しいコントラストは、和歌山県だけでなく日本が誇るべき楽園。ハワイのワイキキビーチと友好姉妹浜の提携を結ぶ「白良浜」。そのクリーンな魅力を守るため、町と地元住民、ライフセーバーやダイビングショップが清掃活動に取り組み、環境省が認定する「快水浴場百選」にも選ばれています。「サラサラの白砂。こんなにきれいな砂浜は、守る人の努力があってこそ」と黒谷さん。
- 白良浜
和歌山県西牟婁郡白浜町864 TEL0739-43-6588(白浜町観光課)
スイーツもお酒も…グルメも楽しめる
食は、暮らしに彩りを添えるもの。紀州銘菓をアレンジした白浜町でしか味わえない絶品スイーツと、世界的に有名な地元の名水を使用した地ビールの魅力を黒谷さんが体験しました。
福菱 Kagerou Cafe
海に面したテラス席で、限定「生かげろう」をいただきます 季節メニューも合わせ「生かげろう」は常時5、6種類。¥120〜 「サクフワ&しっとりの食感で、2、3個は平気で食べられそう」
1933年に白浜町で創業、紀州銘菓”かげろう”を生み出した福菱本店に併設された「Kagerou Cafe」。一番のお目当ては、本店限定メニューの「生かげろう」。かげろう特有のサクフワの食感を残した生地に生クリームをサンド。プレーンを定番に、四季に合わせて変わるトッピングやフルーツなどの“季節のかげろう”が登場します。観光客だけでなく、地元の人たちからも愛される人気スイーツは、「軽く、とろけるような食感の生地と、程よい甘さの生クリームが絶妙。いろんな種類を食べたくなっちゃいますね」と黒谷さんもお気に入り。
- 福菱 Kagerou Cafe
和歌山県西牟婁郡白浜町1279-3 TEL0739-42-3129
営業時間8:00〜18:00(Café&Bar 18:00〜20:00 、19:30LO) 無休(臨時休業あり)
ナギサビール
全国に出荷されるナギサビールを製造。工場見学にも対応 できたての樽生ビールをその場で楽しめます レギュラー商品4種の飲み比べテイスティングセット¥1,200 テラス席でいただくできたてビールは格別!
白浜町の名産となる地ビールを作りたいという想いから、1996年に誕生した「ナギサビール」。海沿いを走る南紀白浜道路から少し入った場所にある工場も、ビール好きにはたまらない観光スポット。クラフトビールの仕込みに使われるのは、地元の名水「富田の水」。世界的に有名なこの名水は、不純物が少なく“くさらない水”とも評され、優しく柔らかい性質が原材料の風味を邪魔せず、香りや味わいを引き立てるナギサビールの核ともいうべき存在。アメリカンウィート、ペールエールを始め、和歌山の名産“温州みかん”を使用した銘柄も。工場では販売だけでなく、できたての樽生ビールを味わうこともできます。仕事終わりの至福の1杯をぜひ。
ナギサビール
和歌山県西牟婁郡白浜町2927-220 TEL050-3820-8958
営業時間9:00〜18:00 水曜休み(祝日の場合は翌日)
※工場見学は随時受付中(10名以上の団体は要予約)
仕事や暮らしに癒しを与えてくれる「アドベンチャーワールド」
自然や動物とのふれあいは、日々の疲れを優しく癒すような力を持っています。140種類約1,400頭の動物が暮らし、世界が注目するパンダファミリーにも出会える「アドベンチャーワールド」。マリンワールド、サファリワールド、遊園地やレストランもあり「一日中どころか、何度訪れても新しい発見がありそう」と、初めて訪れる黒谷さんもワクワクのご様子。
世界が注目するパンダファミリー。成長を見守る楽しみも
パンダファミリーの末っ子「楓浜(ふうひん)」。愛くるしい仕草がたまりません 「こんなに間近でパンダを見たのは初めて♡」と大興奮。 撮影のため、特別に前列で撮影。コロナ禍はひとつ後ろの列からの観覧
「アドベンチャーワールド」といえば、やっぱりパンダ。ジャイアントパンダの繁殖実績日本一を誇り、現在は7頭のジャイアントパンダがここで暮らしています。広大な敷地を生かした恵まれた環境で、ありのままの姿で伸び伸びと過ごすパンダの姿に黒谷さんも感動。お父さんパンダの永明(えいめい)は16頭の父親、お母さんパンダの良浜(らうひん)は10頭の子育て経験が。地元や観光で訪れる人たちの愛情が繋いできた家族の絆。「白浜町に暮らしたら、成長を見守る楽しみもありますね」(黒谷さん)。
「HORSE CAMP」エリアで気軽に乗馬体験、馬と心通わす幸せを知る
約7,700平米の広大な敷地。馬、ポニー、ミニチュアホースとふれあえる 「愛馬と会いたくなります。馬と心が通じ合う幸せを、ぜひ感じてほしい」 エリアへの入場は無料、乗馬などのアトラクション参加は有料
アドベンチャーワールド内にある「HORSE CAMP」エリア。ここでは初心者でも安心して乗馬に挑戦できるイベントや、エリア内を馬車やミニチュアホースの手綱を持ち、エリア内の一周散歩を楽しむことができるアトラクションを用意。馬をこよなく愛する黒谷さん、伸び伸びと過ごす馬たちの姿に「すごくリラックスしていて、みんな幸せそう。アドベンチャーワールドの環境のよさが伝わってきます」。ここでのふれあいをきっかけに、新たに乗馬を始める人も多いそうです。
あなたのサインでジャンプ! イルカとコミュニケーション
黒谷さんのサインでイルカが華麗なパフォーマンスを披露 イルカと握手もできます 「初めて触れ合う私のサインに、ちゃんと反応してくれる!」 最後は、イルカから黒谷さんに「ほっぺにキス」のご挨拶
「イルカに直接触れたのは初めて!」と黒谷さんも感激したのがドルフィンフーディング。イルカふれあいプールでは、サインを出したり、魚をあげたり、イルカと間近でコミュニケーションを楽しむことができます。アドベンチャーワールド内には現在、42頭のイルカを飼育。マリンライブだけでなく、南紀白浜の海でダイビングを体験後に、施設内のビッグオーシャンで一緒にダイビングを楽しめるアクティビティも。「アドベンチャーワールドには、紀伊半島の魅力がギュッと詰まっていますね」(黒谷さん)。
- アドベンチャーワールド
和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399 TEL0570-06-4481(ナビダイヤル)
営業時間10:00〜17:00※季節によって変動あり 不定休 - 入園料 大人¥4,800、中高生¥3,800、子供(4歳〜)¥2,800、セニア(65歳〜)¥4,300
日本航空による羽田-南紀白浜の就航55周年を迎え、新しい取り組みも
長年、南紀白浜空港へ就航してきた日本航空。最近では、他事業者と空港自体を観光資源として活用するような事業にもチャレンジしています。「MR空港体験」はそのひとつ。日本航空を含む南紀白浜エアポート、日本電気(NEC)、凸版印刷、マクニカとの5社の共同事業で、南紀白浜空港を舞台に、仮想空間にあるデジタルコンテンツと滑走路などの現実空間を融合させます。具体的には、MRグラスを装着した家族や友人など複数の参加者が一緒に、目の前に現れた仮想空間上の飛行機にバーチャルペイント。完成後、3Dフライトレーダーで飛行状況を俯瞰して観賞。最後に、世界にひとつだけのオリジナルデザインの飛行機が、実際の滑走路に実寸大のサイズで着陸する様子を、滑走路脇の場周道路で見ることができるという画期的な体験です。MR技術やリアルタイム伝送が可能なローカル5Gの活用により、あらたなサービスの展開を目指しています。
詳細は 日本航空 西日本支社TEL06-6133-1605 まで
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撮影/福本和洋 ヘア・メーク/Nico スタイリング/越水史子 取材・文/櫻井裕美