能登半島
「能登の里山里海」から自然の恵みの贈り物を
※石川県・能登半島地域の特産品や観光スポットは、被災地が復興に向け落ち着いてきたころにお問い合わせ、購入し、改めて応援していただけますようお願いいたします。
のとのファクトリーによる魅力的な商品はまだまだあります。主力商品のジャムをはじめ、おつまみも。そして、のとのファクトリーを訪れたら、ぜひとも立ち寄ってもらいたい映えるスポットも豊富なのが能登半島の魅力なのです。
まさにフルーツそのままのジャム。満たされる逸品
<左から>いちじく、いちご、りんご、ブルーベリーのジャム4種類 たっぷりとバゲットにジャムをのせて のとのファクトリーの原点となる「ブルーベリーじゃむ」
コク深いミルクと風味豊かなフルーツジャムを使ったフローズンヨーグルト。味の決め手となるそのジャムは「のとのファクトリー」の看板商品です。JALふるさと応援隊の石川県担当・橋向あゆみさんが、その味をレポートしてくれました。
「notono里山ジャム」シリーズは、フローズンヨーグルトやアイスミルクにも使われていた“能登町のブルーベリー”“赤崎いちご”“宝達志水町のいちじく”に加えて、“珠洲市と能登町のりんご”という4種類のラインナップになっています。そのこだわりについて、「のとのファクトリー」の雨池清美さんは「りんごは旬の時季に皮をむいて冷凍したものを使っています。少し果肉が残るようにジャムしており、シャッキリ感を楽しんでいただけるようにしています」と、教えてくれました。能登の大地の恵みを凝縮したジャムをいざ実食!
「食べる前にまず、瓶がすごくかわいいですよね。開ける前から楽しい気分になります! 瓶を開けるとさらにびっくり。ごろっとしたブルーベリーがたくさん。こんなにしっかりと果実が残っているジャムは、ほかにないんじゃないでしょうか。もちろん味は濃厚で、食べた後にしっかりとした余韻を感じることができるのですが、しつこさはありません。ついついたっぷりと乗せてしまいますね(笑)。いちごとりんごも、それぞれしっかりと果実感が残っています。いちじくは滑らかな口当たりにプチプチとした種の食感がアクセントに。商品ごとに素材の個性を生かしたジャムになっていて、食べ比べるのも楽しいですね」(橋向さん)
1990年代にブルーベリー栽培が本格化し始めたころ、商品化の第一手として作ったのが「ブルーベリーじゃむ」。現在の「notono」ブランドがまだできる前に登場したジャムで、まさにのとのファクトリーの原点といえる商品。カナダのブルーベリーも含まれていて、原材料すべてが能登産ではないのですが、現在でも地元の人気商品です。
里海の恵みは、能登の伝統食「いわしのぬか漬け」
<左から>「金香いわしのオイルソース」「金香いわしの炙りほぐし」 しっかりとした塩味と香ばしさが特徴です
「のとのファクトリー」のコンセプトは、自然豊かな奥能登の里山・里海が育む食材の持ち味を生かした食品づくりにあります。「ジャムが里山の恵みであれば、里海の恵みとは何か?」。その問いのなかから生まれたのが「notono金香(こんか)いわし」シリーズでした。“金香”というのは、「のとのファクトリー」が生み出した「こんか(米糠)」の造語。いわしの糠漬けという能登に伝わる伝統食を現代風にアレンジしたのです。
金香いわしは、能登近海で獲れるぷっくり肥えた旬のいわしを材料にしています。それを米ぬかに漬け、樽のなかで2年の歳月をかけて発酵。熟成されたいわしを香ばしく焼き、ほぐしたものが「金香いわしの炙り荒ほぐし」です。そのまま食べればお酒のあてに。大葉と生姜を千切りにしたものと酢飯に一緒に混ぜれば、金香寿司という楽しみ方もできます。
この「炙り荒ほぐし」を香草などと一緒にオリーブオイルに漬けた商品が「金香いわしのオイルソース」です。アンチョビ感覚でバーニャカウダやポテトサラダなどに使うことができます。
「『炙りほぐし』にはしっかりとした塩味があり、炊きたてのご飯に乗せたくなる味です。香ばしい香りが食欲をそそります。『オイルソース』は、ほぐし身にオリーブオイルが染み込んで旨味がプラスされた印象です。ピンクペッパーの彩りが鮮やかで、スパイシーな刺激もアクセントになっています」(橋向さん)
フルーツソースからドレッシングまで…ブルーベリーの楽しみ方は無限大
ほかにもブルーベリー関連商品が多数あります。「里山の恵み」は、能登町のブルーベリーを使った濃厚ジュース。冷水、炭酸水、牛乳などのほか、アルコールで割ってカクテルとして楽しむのもおすすめです。「ブルーベリードレッシング」は、能登の塩と合わせて作った色鮮やかなドレッシング。サラダにかけるのはもちろん、冷しゃぶにかけても美味しくいただけます。「ブルーベリーソース」はヨーグルト、アイスクリーム、ケーキなどにトッピングして楽しむフルーツソースです。「能登町ブルーベリー塩」は、能登の海洋深層水100%の粗塩にブルーベリー果汁を浸透させて乾燥させた調味塩。サラダやステーキなどの料理にかけて料理のアクセントにすることができます。
「能登の“絶品食材”を全国のみなさんにお贈りしたい!」
「のとのファクトリー」の考える企業のあり方について、担当者の雨池清美さんにお聞きしました。
橋向さん:地元の素材を生かした商品づくりをされている「のとのファクトリー」ですが、設立した経緯を教えていただけますか?
雨池さん:能登町ふれあい公社「のとのファクトリー」の土台は、1995年に設立された柳田食産という会社でした。1983年に水田転換で、能登町でブルーベリー栽培に力を入れようと決まってから、ジャムやブルーベリーのワインを作り始めました。2018年に「能登町ふれあい公社」として再スタートしてからも、ブルーベリーなどの地元食材を加工して世の中に広めるという使命を持って、柳田食産のレガシーを引き継いでいます。
橋向さん:「のとのファクトリー」が能登町のブルーベリーを広めるアンバサダー役になっているんですね! 商品を作る上で、大切にしているポリシーはどんなことですか?
雨池さん:“のとの”のブランドロゴのデザインは「”能登の”食材を”熨斗”にかけて全国のみなさんにお贈りする」という想いからできています。世界農業遺産にも認定された能登の里山里海の恵みを、いつも食卓にある身近なデイリーフードとして味わっていただけたらと、真心を込めて食品づくりをしています。また、日々食べていただく商品を作るためには、美味しさはもちろん安全性がとても大切になります。
橋向さん:食品の冷凍庫に入ることができる人が限られていたり、工場に入る際の徹底された消毒作業だったり、すごく気を使われていることを感じました。
雨池さん:みなさんの口に入るものを作っているので、安心安全を守ってそれを継続していくことは、とても大切なことだと思っています。
橋向さん:今後の目標について、教えていただけますか?
雨池さん:27年前、私たちは農家さんが苦労して作った貴重なブルーベリーを預かって加工することから事業が始まりました。それを一粒も無駄にせずに美味しくお届けしたいという気持ちはいまも変わりません。昨年、虫害で収穫量が極端に減ってしまったことがあり、「日々安定して商品が作れることは当たり前のことじゃないんだ」と、その想いがさらに強くなりましたね。これからも地元食材を大切に生産者さんと共に未来に繋げていきたいというのが、私たちの目標です。
notono café & marché
石川県鳳珠郡能登町上町イ部46-6 柳田植物公園前 TEL 0768-76-8100
営業時間 9:00~17:00 定休日 水曜
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能登町に来たらぜひとも訪れたい観光スポット3選+1
九十九湾に面するイカの駅つくモール ニュースでも話題になった巨大なイカのオブジェが目印です
イカの駅つくモール
四方に伸びた長いゲソ、ぎょろっとした目玉、精緻な模様まで再現されたピンク色の胴体。高さ4m、全長13m、重さ5tの巨大なスルメイカが横たわっているのが観光施設「イカの駅つくモール」です。2020年6月にオープンして以来、この看板イカ”イカキング”を目当てに訪れる人は後を絶ちません。
能登町小木は、北海道・函館、青森県・八戸と並ぶ“日本三大イカ釣り漁港”。イカの駅つくモールは、小木の特産品である船凍イカや日本百景に選ばれている九十九湾を中心とした、能登町の情報発信拠点として誕生しました。展示コーナーには特設パネルやさまざまな釣り具、イカ釣りに用いられる集魚灯などがディスプレイされており、明治時代から始まる小木のイカ漁の歴史を学ぶことができます。生きたイカが水槽で悠々と泳ぐ姿も見られるんですよ。
観て楽しむだけでなく、味わうこともできる「つくモール」。レストランでは海鮮丼やイカの醤油漬け丼、天丼や、イカを使った郷土料理を、売店では真っ黒なイカスミソフトクリームなども販売されています。
遊覧船やカヤック、SUP、スキューバダイビングなどのアクティビティを体験できるマリンレジャー施設も併設されているので、一日かけて九十九湾を満喫できます。
- イカの駅つくモール
石川県鳳珠郡能登町字越坂18字18番地1 TEL0768-74-1399
営業時間 9:30~17:00 定休日 水曜
白米千枚田(しろよねせんまいだ)
自然の形状を生かした大小さまざまな田が1004枚連なる白米千枚田は、世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」の代名詞的存在。輪島市街地の東方約8㎞に位置する標高567mの高洲山から日本海岸に向かって約40000平方メートルもの広大な棚田が広がっています。平地の少ないこの地域では、古くから斜面を開拓し農作業をおこなってきました。急傾斜地にあることから、1684年には大規模な地滑りによって一度は水田の大半が失われましたが、地域の人々の努力により1800年代半ばまでに水田は回復しました。今でもほとんどの田園で手作業での田植えがおこなわれています。
春には水を張られた田んぼが鏡のように空を写す景色。夏には青々とした生命力のある稲田。秋には黄金色に稲穂が実る豊穣の景色。冬には一面に雪が降り積もる幻想的な情景が…。四季折々の表情を求めて、観光客が多く訪れます。 隣にある「道の駅 千枚田ポケットパーク」では、この千枚田で採れたお米を使ったおにぎりも食べることができますよ。
- 道の駅 千枚田ポケットパーク
石川県輪島市白米町八部99-5 TEL0768-39-1242
営業時間 8:30~17:30
名舟漁港に浮かぶ海の鳥居 奥津姫神社(里宮)
奥津比咩(おきつひめ)神社
輪島市から249号線の海岸線を東に12キロほど進むと、名舟(なふね)漁港があります。ここには海に浮かぶ鳥居が。舳倉島(へぐらじま)に鎮座する式内社、奥津比咩(おきつひめ)神社(里宮)の鳥居です。夏の終わりには「名舟大祭」で大いに賑わいます。祭りの由来は、その昔、この地に攻め入る上杉謙信の軍を、村人が奇怪な面をかぶり太鼓を打ち鳴らして退けたことにあります。村人はこれを舳倉島の奥津比咩神の御神徳によるものとし、「名舟大祭」では、この御陣乗(ごじんじょ)太鼓を打ち鳴らしながら奉納するのです。
- 奥津比咩神社(里宮)
石川県輪島市名舟町ト64乙
九十九湾でお散歩 日本最古の漁法「ボラ待ちやぐら」を再現(穴水町)
「能登の里山里海」は2011年に世界農業遺産に認定されました。七尾市、輪島市、珠洲市、羽咋市、志賀町、中能登町、穴水町、能登町、宝達志水町という4市5町にまたがる地域で、自然と人間の文化の共存する環境が育まれています。海の街を散策した橋向さんは「港の海面の近さに驚きました。海水が澄んでいて魚が泳いでいる姿も見えるんですよ。九十九湾は切り立った崖がダイナミックでしたね。緑も豊かで、7月末に訪れたのに涼しさを感じました」と感激した様子。
少し足を延ばして…能登長寿大仏
穴水町・乙ケ崎地区の真和園には北陸最大級の青銅製大仏があります。能登長寿大仏の名で親しまれており、座高8.35m、高さ3mの台座と2.35mの蓮台の上に鎮座し、見上げる高さは13.7m。青銅の総重量は32tもあり迫力十分です。この像は、穴水町で建設会社を起こした堀内秀雄氏(1908年~2009年)が「町民の安らぎの場になれば」と、長い年月と私財のすべてを投じて整備を進め、2003年6月に安置されました。百歳の天寿をまっとうした建立者にちなみ「能登長寿大仏」と呼ばれるようになったのです。周囲は小公園になっており、三重塔のほか、親鸞聖人、観音様、弘法大師などの11の仏像が安置されており、真和園11ケ所巡りとして参詣者に親しまれています。
- 真和園
石川県鳳珠郡穴水町乙ケ崎甲66
「notono冷菓詰め合わせ」を、3名様にプレゼント!
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※価格などの情報は取材時のものです。
撮影/吉澤健太 取材・文/小石原悠介