南房総半島
“美味しい”大人の遠足
美味しいものがあって、アクセスもよく、都会と田舎のいいとこどり…そんな”ちょうどいい千葉”は、ちょっとした大人の遠足にもぴったりな場所。列車に揺られながら田園風景を楽しんで、懐かしい給食を食べ、おやつにはフルーツ狩り。触れるものすべてが素朴で、子どもの頃に戻ったような気持ちで過ごせるスポットが豊富なんです。何か楽しいことがないかなぁと思った週末に、気心の知れた友人、もしくは一人でフラッと訪れてみるのにぴったり。
乗るだけで里山と緑溢れる自然風景を満喫!「いすみ鉄道」
黄色や赤のレトロな見た目で、一両か二両のコンパクトさ。かつて国鉄としても活躍した「いすみ鉄道」は、いすみ市・大原駅と大多喜町・上総中野駅の計14駅をつなぐローカル線。始発から終点まで1時間ちょっとという短い距離ですが、乗っているだけで車窓から自然いっぱいの景色を楽しむことができるので、わざわざこの列車に乗りに来るファンも数多くいます。5種類ある車両のうち、1つはレストラン車両として、風景を楽しみながら地元の食材を使った本格イタリアンフルコースを楽しむこともできます。見た目も可愛いので、降りて外から眺めても癒される列車です。
特に華やかな菜の花と桜の見える時期が人気ですが、季節によって見える風景が違うので何度行っても楽しめます。 撮影スポットとして人気の「第二五之町踏切」。警報機と遮断機がなく、晴れた日の夜は星空と踏切の撮影をするために多くの観光客が集まっています。 「昭和のディーゼルカー・観光急行列車キハ28」車内にて、外房の食材である伊勢海老やアワビなどを使った本格イタリアンコースが楽しめます。奇数月は通常の『本格イタリアンコース』。 偶数月はお箸で食べる『和風創作お箸deイタリアンコース』です。シェフは千葉県茂原市のイタリアンレストラン『ペッシェ・アズーロ~青い魚~』の池田シェフ。予約はいすみ鉄道公式HPから。
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懐かしの給食が楽しめる「道の駅保田小学校」
全国各地にある「道の駅」。地元の名産品が売っているロードサイドの店というイメージが強いと思いますが、ここ「道の駅保田小学校」は一味違います。2014年に廃校となった小学校をそのまま道の駅として再利用しているので、見た目は学校のまま。教室はレストランや宿泊エリアに、校庭は大きなマーケットになっていて、温浴施設まであるユニークなスポットなんです。すべてが最新のものになったわけではなく、いくつかある食事スポットでは懐かしの給食を楽しむことも可能! 思い出を語り合いながら、童心に帰るのにおすすめな場所です。
黒板など、昔懐かしい教室の面影を残した客室。宿泊料金は大人一泊3,600円~とリーズナブル。予約は公式サイト記載の専用電話から。 昔ながらの給食が楽しめるレストラン「里山食堂」。 アジフライや唐揚げ、カツカレーやあげパンなど、みんなが好きなメニューが揃います。 最近レンタサイクルが開始され、観光してから小学校に宿泊することも可能。
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皇室に献上もされている! 肉厚な「房州びわ」狩り
フルーツ狩りといえばイチゴやブドウなど定番のものを思い浮かべますが、千葉に行くなら何といっても「びわ」がおすすめ! 実は、千葉県のびわは明治42年から皇室への献上もされている初夏の味覚。その肉厚で大粒の果実はみずみずしさが特徴です。完熟のびわを狩ってそのまま食べるのはもちろん、びわカレーやびわソフトなど、アレンジメニューも豊富。お気に入りの食べ方を見つけてぜひ楽しんでみて。
これを食べにくる!という人もいるくらい人気の「びわソフト」。房州びわの収穫期である5月~6月に農家から加工用として集荷し、年間を通して加工できるようストックしています。 房州びわの果汁を活かした「のむ果実枇杷」。 房州びわの自家製ピューレを隠し味とした「びわカレー」。※びわ狩り、ソフトクリーム、ジュース、カレーなどはすべて「道の駅とみうら枇杷倶楽部」で楽しめる。
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写真提供〈一部〉/南房総市
※価格などの情報は取材時のものです。