下北半島
ビッグオーシャンのスイーツが美味しい理由!和田社長に伺いました
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インドネシア、シンガポール発祥のケーキ「クエラピス」を紹介し、日本に新たな食文化を広めた「ビッグオーシャン」。金属加工を生業とする会社が製菓を始めたきっかけは、海外での衝撃的な出会いにありました。JALふるさと応援隊の大神田遥さんが、ビッグオーシャン社長の和田信一郎さんに当時のことを伺いました。また、ビッグオーシャンが展開する地元の素材を活かしたお菓子作りについても切り込みます。
PROFILE
和田信一郎さん
宝栄工業株式会社取締役社長。自動車部品の製造を主力とする宝栄工業に入社後、青森宝栄工業の立ち上げの任を受けて、同社の初代工場長を務める。その後、ホームタンクなどの住宅設備機器等を製造販売するサンダイヤの社長に就任。その手腕が認められ、いまでは青森宝栄工業、ビッグオーシャンほか、宝栄工業グループ7社すべての統括を社長として一手におこなっている。釣り具・ルアーを扱うビッグオーシャンでは、レストラン事業、食品加工業に挑戦し、モノ作りの新たな地平を切り開いている。
シンガポールでの「クエラピス」との衝撃の出会いが商品づくりの始まり
クエラピスの誕生はいまから振り返ること10年前。社長の和田さんは当時、釣り具メーカー・ビッグオーシャンの仕事で海外に出張することが多かったそうです。
和田さん「宝栄工業グループは、自動車部品をはじめとしたモノ作りの企業として発展してきた歴史があります。次なる使命は食品の世界に足を踏み入れることでした。美味しい食べ物を作るということも、ひとつのモノ作りとして捉えていたんですね。それでレストラン業や食品加工業への進出を目指したのです。ただ、せっかく新しいことを始めるのに、すでに流行っているものを追いかけても革新は生まれません。『バウムクーヘンやミルフィーユ、ワッフルなどにつづく、まだ日本ではまだ知られていないお菓子は何かないかな』ということを模索しているときに、出張先のシンガポールで聞いてみたんですよ。『シンガポールで流行っているお菓子は何?』と。そしたら即答で『クエラピスだよ』と返ってきたんですね」
大神田さん「クエラピスはシンガポールでは誰もが知っているお菓子だったんですか?」
和田さん「お祭りやお祝いなどハレの日に食べるお菓子として向こうの人たちにはお馴染みで、洋菓子店はもちろん、家庭でも作られているケーキだっていうんですよ。食べてみたら雷に打たれたような衝撃を受けましたね。エスニックな香りがしてスパイシー。これは日本に持ち帰りたい味だと思って、その場で大人買いしました(笑)。ひとつずついろいろな種類を買って、冷凍したものをスーツケースに詰め込んで持ち帰ったんですよ。それをすぐにシェフのところに持って行って、これを再現できないかと相談しました」
大神田さん「12層に分かれているというのも、ほかにはない特徴ですよね?」
和田さん「12という数字は、現地では幸福を表す数だと言われているそうですよ。お祝いに食べられるというのが頷けますよね」
大神田さん「本場の味をそのまま日本で再現したということですが、ビッグオーシャンのオリジナルな部分はどんなところですか?」
和田さん「初めて食べたときに『これは絶対、青森のりんごを合わせたら美味しいだろう』と、ピンときましたね。本場のクエラピスは、具材の入っていないものとプルーンを挟んだものが定番商品。でも、生地のスパイシーさはアップルパイに通じるところがあると感じたんです。それで最初に開発したのがプレーンなタイプとりんご入りのクエラピスでした。開発を始めたらまた別の素材に合わせても美味しくいただけることがわかって、いまでは14種類のラインナップまで広がりました(笑)」
大神田さん「生地は本場の味をそのままに。具材を日本人好みに合わせることが、和田さんのこだわりだったんですね」
—「クエラピス」を和田さんと一緒に試食しました!
断面が美しいクエラピス(写真右からプレーン、アップル) 特徴を教えていただきながら試食します
和田さん「せっかくなので、食べてみてください。こうやって切ってみると断面が綺麗でしょ?」
大神田さん「本当ですね。層が年輪のように綺麗に入っていて写真映えしそうです。バウムクーヘンのような食感なのかなと想像していたのですが、それよりもしっかりとしていて食べ応えがありますね。生地が詰まっているのにしっとりとしていて食べやすいです。アップルはりんごがゴロッと入っていて香辛料の効いた生地ととてもマッチしています」
和田さん「スパイシーな味だからこそ、お酒とも相性がいいんですよ。プレーンはウイスキーの水割りと合いますし、アップルは赤ワインと合わせるとお酒のお供としても楽しめますよ」
大神田さん「果物を加えるときに工夫していることはありますか?」
和田さん「フルーツをそのまま入れると水っぽくなって良くないんですよ。だから一度ドライフルーツにするという工程を挟んでいます。これを生地と合わせると、水分を吸ってちょうど良い水分量になるんです。商品によって、ドライフルーツの乾燥の加減や、入れる量などを調整して作っています」
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「もろみベイクドチーズケーキ」「おらほのながいも」は、六ケ所村の地のものを活かした商品
ビッグオーシャンの人気商品はクエラピスだけではありません。「もろみベイクドチーズケーキ」は六ヶ所村のブランド長芋焼酎「六趣」の〝もろみ粕〟を使った濃厚なチーズケーキです。
「この、もろみベイクドチーズケーキは、地元の魅力的な特産品を多くの人に発信したいという想いから生まれた商品です。六趣というのは、地元の長芋を使った芋焼酎で、しっかりとした旨味がありながらクセが少ないところが人気のお酒です。このもろみ粕をチーズケーキに混ぜています。六趣のもろみ粕は元々、再利用先がなく廃棄されていました。自治体にも協力をいただきながら、これを活用する道を探したんですよ」(和田さん)
開発開始当初は、チーズケーキという考えには至らず、魚をもろみ粕漬けにしたり、ジャムにしたりと試行錯誤がなされたといいます。
「いろいろ試したのですが、もろみ粕をそのまま商品化しようとすると匂いが強すぎて…。それで行き着いたのがフリーズドライして調味料として活かす方法。これをチーズケーキに合わせてみたら、相性がバッチリでよりコクが深い味わいになったんですよ」(和田さん)
さらに、地元の食材を全国の人たちに広めたいという想いで作られた新商品(2022年6月発売)が「おらほのながいも」。“おらほ=私の町”という通り、六ヶ所村の特産品「ネバリスター」という長芋を生地に練りこんだスティック状のスナックです。
「ネバリスターは、イチョウイモ(大和芋)に長芋を掛け合わせた品種で、長芋よりも水分が少なめで粘りが強いという特徴を持っています。この長芋を主原料にしたクッキー生地に2種類のペッパーを加えて、パンチを効かせた味わいのお菓子を作ってみようということになりました。こだわりを挙げるなら、片手で食べられるこの形状。『青森に来た旅行者が、新幹線のなかでビール片手に楽しめるおつまみ』というところを狙って、手軽に簡単に食べられる商品にしました」
おらほのながいもは、クッキー生地のサクッとした食感も、美味しさの大切な要素の一つ。そのため、焼き上がった直後から温度・湿度管理にはいつも細心の注意を払っているのだとか。噛めば噛むほど、ネバリスターの味わいがひろがるのは、こうしたひと手間があるからなんですね。
ー「もろみベイクドチーズケーキ」「おらほのながいも」を和田さんと一緒に試食しました!
商品を食べると自然と笑顔が溢れます
まずは、包装を解いた途端、ふわっともろみの香りが漂う「もろみベイクドチーズケーキ」から。
大神田さん「すごく濃厚ですね。甘さよりもチーズの旨みが引き立つ大人なスイーツだと思いました。土台のクッキー生地がサクサクで、しっとりなめらかなチーズケーキとの食感のコントラストも楽しめます」
和田さん「この商品もお酒との相性を意識して作った商品です。おすすめは、焼酎のロックとのペアリング。意外な感じがするかもしれませんが、六趣のもろみ粕を使っているということもあり、焼酎との相性がいいんですよ」
次に「おらほのながいも」。こちらはカリッと焼かれていて香ばしい。
大神田さん「最初にブラックペッパーとピンクペッパーのスパイシーさがガツンとくるんですけど、生地の甘みがあとからしっかりと追いかけてくるクセになる味わいですね。おいもが主原料になっているからなのかもしれませんが、どこか素朴で懐かしい味わいも感じられますね」
和田さん「先ほどお話しした通り、ビールに合うスパイシーなおつまみというコンセプトで作られた商品ではありますが、子どもからお年寄りまで幅広く“おらほの味”を楽しんでいただきたいという想いを込めて、食べやすい硬さを追求しました」
大神田さん「たしかに、サクサクとした食感の楽しさも食べ始めたら止まらない理由だと思います! 地元素材を活かしたお菓子づくりに力を入れてらっしゃいますが、次はどんなものを作ろうと考えていらっしゃるんですか?」
和田さん「今後も“おらほのシリーズ”は作りつづけていきたいですね。六ヶ所村はごぼうも有名なので、今度は“おらほのごぼう”という商品を作ってみたいなと考えています」
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直営店「North40-40」は、地元で愛されるレストラン&パティスリー
六ヶ所村に行ったときにぜひとも訪れたいのが、ビッグオーシャン直営店の「North 40-40」。三沢市や六ヶ所村にあるパティスリーでは、クエラピスやもろみベイクドチーズケーキなどの商品はもちろん、ショートケーキや、モンブラン、ロールケーキなどの生ケーキや焼き菓子も販売しています。レストラン事業も手がけているだけに、スイーツの味も本格派。フランス伝統菓子をベースにした製法で作り出すお菓子の数々は、地元では手土産の定番として重宝されています。
ショーケースの中でも、ひと際目を引く期間限定商品「いちごのマリトッツォ」を、大神田さんが試食させていただきました。
「ボリューミーで一見、重たそうに見えるんですけど、生クリームがフレッシュでとても軽い食べ口なのに驚きました。甘酸っぱいいちごがアクセントになって、最後まで飽きが来ません。甘さ控えめなお菓子なので、辛党な男性にも食べやすいんじゃないかなと思います」(大神田さん)
—レストランは今年でオープン10周年!
レストラン「North40-40」は、開業10周年を迎える“北緯40度40分”食彩空間。厳選された青森食材を使ったフレンチを主体にしたヨーロッパ料理が人気を集めています。家族や友人と過ごすランチタイムから、特別なハレの日まで、幅広いシチュエーションで利用される地元の方に愛されたレストランです。
ランチコースは1,500円〜3.000円までの価格帯、ディナーは5,000円〜10,000円のお任せコースで、地元の魚介やお肉を堪能することができます。クリスマスやおせち、バレンタインなどのイベント限定メニューも用意されており、季節の味をできるのも魅力。もちろんビッグオーシャンの製菓部が腕によりをかけた、デザートも味わえます。
―ビッグオーシャン 商品販売店
■ビッグオーシャン オンラインショップ
■Bistro&Bar North40-40
青森県三沢市桜町2-7-14 TEL0176-58-7091
営業時間 ランチ11:30 – 14:30 ディナー17:30 – 21:00 月曜定休
■North40-40.Patisserie 三沢店
青森県三沢市桜町2-7-14 TEL0176-58-7091
営業時間 12:00~20:00 月曜定休(レストラン営業日に準じる)
■North40-40.Patisserie リーブ店
青森県六ケ所村大字尾駮字野附1-68(ショッピングモール リーブ内) TEL080-9256-6821
営業時間 14:00~18:00 日曜・月曜定休
■特産品販売所「六旬館」
青森県上北郡六ヶ所村鷹架字道ノ下561-6 TEL 0175-71-3115
営業時間 9:00~18:00 年末年始及び施設点検の特別休館有り
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