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美しい串間の海水で育つ「黒潮うなぎ」というブランド

うなぎの養殖は淡水で行われることがほとんどです。しかし、宮崎県串間市の名産「黒潮うなぎ」は、海水で育てられている養殖うなぎ。美しい串間の海が目の前にある養殖場を持つ「大田商店」は、その立地と革新的な技術、たゆまぬ努力によって海水でうなぎを育てることに成功し、他の生産者には真似のできない肉厚でしっかりとした味の「黒潮うなぎ」を誕生させました。テレビ宮崎の武田華奈アナウンサーとその秘密に迫ります。

PROFILE

大田幸宏さん<右・兄>、佳成さん<弟>

1956年12月創業の有限会社大田商店(九州宮崎・くしま 未来養殖ラボ)を兄弟で営む。「黄金(きん)のひらめ」から養殖をスタートさせ、現在では海の目の前の養殖場で「黒潮うなぎ」と「とらふぐ」も同時に養殖。また同時に、「夢の塩」を手塩にかけて日々生産している。

試行錯誤の10年が生み出した養殖うなぎ

通常に出回るかば焼きよりも立派なサイズ

十数年前、養殖していたひらめが8割以上死滅したことがありました。どう工夫しても成長過程で死んでしまう。しかし、大田幸宏さんは諦めませんでした。周りには弟さんと家族だけが残り、試行錯誤の日々がスタート。ひらめだけではなく、うなぎの養殖や塩の製造も模索しながら始めます。淡水ではなく海水で育てることの難しさ。そこに光が見えたのは、独自に開発した海水ろ過・殺菌処理装置のおかげでした。今ではたくさんのプールの中に、大きく育ったうなぎやひらめが元気に泳いでいます。

想像以上に広い養殖場には、大田さんの愛情が詰まっています

養殖場に足を踏み入れるとその広さにまずは圧倒。直径8mの大きなプールが25個あり、そのプールごとにうなぎやひらめ、ふぐがそれぞれ元気に泳いでいます。大田さんがエサを投げ込むと、このプールの中にはこんなにうなぎがいたのかと驚くほどに元気に飛び跳ね、武田さんも思わず声をあげていました。

つかんで大騒ぎ。大田さんが育てる元気で立派なうなぎたち

市場に出回る一般的なうなぎの1.5倍くらいのボリューム感だという黒潮うなぎ。武田さんが思い切ってつかんでみると「見ているよりもさらに大きく感じますー! そして元気!」と暴れるうなぎを前に大あわて。加工・製造を手掛ける業者さんでも、大田商店のうなぎは大きく元気なのでひと目で違いがわかるとのこと。

養殖ひらめの死滅を乗り越えてうなぎの養殖にチャレンジ

養殖場の目の前に穏やかに広がる美しい志布志湾。その海水を使って育てている「黒潮うなぎ」について、大田さんに紆余曲折のお話を伺いました。

武田さん:海水でうなぎを育ててらっしゃるというのは珍しいとお聞きしました。

大田さん:そうなんです。淡水で育てるのが普通だと思います。ただ、この立地を生かせたらいいなと思い、海水での養殖を始めました。

武田さん:目の前が海とはいえ、淡水ではなく海水で育てるということが安定しているのはすごいと思います。

大田さん:ここ数年、ようやく安定してきたという感じです。もう少し量産できるようにしていきたいですね。

武田さん:もともとはひらめの養殖から始められたんですよね?

大田さん:そうです。今でもひらめがメインです。

武田さん:大田さんのうなぎは、大きくて太くて驚きました。

大田さん:大きさにはよく驚いていただけます。そして掛け流しの海水を使っているので弾力のある肉質になるんです。ただ、ひらめよりうなぎのほうが育てるのははるかに難しい。うなぎはエサを食べさせすぎると、1~2カ月何も食べなくなったりします。毎日のメニューや量を調整することが大切なので、きちんと様子を見て微調整しなければならなくて。簡単なようで難しい、難しいようで簡単といいますか(笑)。 

武田さん:うなぎはちょっと気難しい魚なんですね!

エサに反応する元気なひらめたち

武田さん:海水を使用するということに苦労したとお聞きしていますが、長くかかりましたか?

大田さん:10年くらいかかりました。安定しているのはここ4年くらいです。環境の変化のせいだと思うのですが、13年ほど前にひらめがほとんど死滅したことがありました。成長過程で死んでしまうことの繰り返しで、あのころは本当に途方に暮れました。

武田さん:今の状況を見ていると、そんなことが想像できません。

大田さん:原因が分からなかったので、とにかく模索し続けました。弟と家族が支えてくれたので続けてこれた感じです。

武田さん:当たり前ですが、成功の影には苦労と工夫があるんですよね……。どうやってその試行錯誤から抜け出せたんですか?

大田さん:独自に開発したろ過・殺菌処理装置です。それによって水が安定し、ひらめやうなぎの状態も安定していきました。そしてそれをきっかけに、産学官共同研究開発支援事業という形で宮崎県や民間企業と連携。ろ過・紫外線殺菌によって水質を管理するシステムの技術開発に一緒に取り組んでいくことになったので、ぐっと前に進めた気がします。

武田さん:やはり、お水だったんですね。そのろ過・殺菌処理装置をぜひ拝見したいです!

養殖の命ともいえる水の“環境”づくり

志布志湾の恵みである海水を使っていることが、「黒潮うなぎ」の特徴でもあり、試行錯誤の10年間は最大の課題でもありました。その課題を魅力へと変えてくれた「ろ過・殺菌処理装置」を拝見しました。

「海水のろ過・殺菌のみで、温度調整はしていないんです。けれどそれによって天然のうなぎに近い環境になり、大きくたくましく肉厚のうなぎに成長していきます」と大田さん。

海水温度はそのままでも、ちょっとした水の酸素量や微生物などで全滅してしまうこともあるそうです。13年前に8割以上のひらめが死滅してしまった経験後、ひらめやうなぎが育ちやすい環境にもっとも大切な水の管理には、常に細かく気を配っています。

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※価格などの情報は取材時のものです。

撮影/久保田育男 取材・文/柿本真希

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