秋田県

男鹿(おが)半島

ここがイチオシ!
男鹿半島

地元を知り尽くした観光協会副会長自らが案内する男鹿半島ツアー①

なまはげ王国・男鹿は、なまはげ以外もすごかった!

「悪い子はいねぇが〜、泣く子はいねぇが〜」
そう言って、仮面をつけて練り歩くなまはげの姿は、秋田県の大晦日の風物詩として全国に知られています。男鹿半島のなまはげは真山・本山に鎮座する神々の使者と信じられており、年に一度それぞれの家庭を巡り、悪事に訓戒を与え、厄災を祓う来訪神。現在では、秋田の顔として、男鹿半島の各所で姿を見ることができます。この“なまはげ王国”男鹿半島を、八郎めん社長であり、観光協会副会長を務める杉渕正英さん直々に案内いただきました。

男鹿の景色を一望できる寒風山はパラグライダーの聖地

標高355メートル。男鹿半島に豊かな水を届ける寒風山(かんぷうざん)は男鹿半島のシンボルとも言える山です。山頂に向かう道路は寒風山パノラマラインと呼ばれ、空の青さと草原の緑が眩しいドライブコース。 山頂にたどり着くと360度さえぎるものなく見渡せる絶景が待っています。男鹿半島や八郎潟の干拓地、日本海の海岸線が眼下に広がるその眺望は”世界三景”に数えられるほどの景勝です。

「寒風山は、全国でも珍しい全面が芝に覆われた山。そのおかげもあって、これほど遠くまで見晴らせるんです。パラグライダーのフライトエリアとしても人気で、シーズンになるとそれを目当てに観光客が多数訪れます。昼に観る青空も良いですが、夕景も最高なんですよ。海が夕日に赤く染まっていく姿は是非見てもらいたい景色です」(杉渕さん)

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水面が鏡のように大空を映す! 鵜ノ崎海岸は“秋田のウユニ塩湖”

鵜ノ崎(うのさき)海岸は男鹿半島南部に位置する1.5kmの海岸線で「日本の渚100選」にも選ばれた美しい海岸。干潮時には、海底の岩肌が露出するほど遠くまで浅瀬が続きます。約1000万年前の海底にあった地層が隆起し、柔らかい地層が波の侵食を受けて削られ現在の形になったと言われていて、むき出しになった硬い地層からは、魚の骨やウロコの化石が見つかるそう。うねるように地層が現われた海岸の形は”鬼の洗濯板”と呼ばれています。

「晴れていて、波がない日は浅瀬の海面が鏡のように空を映すので、写真映えするスポットとして人気です。ボリビアにある絶景に掛けて”秋田のウユニ塩湖”とも呼ばれています。干潮時は膝くらいの深さなので磯遊びも楽しめます。蟹やヤドカリなどもいて、お子さま連れにもオススメです」(杉渕さん)

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日本海に火を吹くゴジラ岩 写真映えするドラマチックな夕景

男鹿の南西端、門前地区の潮瀬崎は磯釣りをする釣り人たちに人気の場所。巨岩奇岩が連なるこの地形は、波に侵食された平らな地形が隆起したもの。約3000万年前の火山の噴出物である火山礫の凝灰岩が風化によって独特の形に削り出され、そのなかのひとつがゴジラ岩となったのです。1995年に名付けられて以来、男鹿半島の観光PRポスターに起用、メディアに取り上げられる機会も増えて話題に。2018年には、じゃらんの「行ってみたい夕日絶景ランキング」で国内第2位に輝いた人気スポットです。

「夕陽と夕焼け雲がゴジラの口元に重なる時間帯は、写真を撮りに観光客が集まります。まるでゴジラが火を吹いているように見えると人気なんですよ。潮瀬崎にはゴジラ岩だけでなく、ゴジラのしっぽ岩、ガメラ岩、カメ岩などたくさんの岩があります。なかでも、”帆掛島”という帆掛船の帆に似ているということから名付けられた島にも注目していただけたらと思います。高さは30m、男鹿半島で最も大きな岩なんですよ」(杉渕さん)

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地元で人気!ゴンタローのフローズンキャンディでちょっと一息

男鹿半島のおすすめ特産品でも取り上げたゴンタロー製菓で一息。このお店は、秋田の食材を使った和洋スイーツが地元の人たちに支持されている創業100年の製菓店。ケーキや、マドレーヌやカステラなどの焼き菓子、どら焼きなどの和菓子、なまはげをテーマにしたギフトなど多様なお菓子を取り揃えています。なかでも季節の果物を使ったフローズンアイスキャンディは人気商品。パティシエが一本一本手作りしたこの氷菓は、果実の味をそのまま楽しめるのが魅力です。夏らしさ満点の「スイカメロン」を食べた佐々木さん、そのお味はいかが?

「夏の定番フルーツを二つもいっぺんに味わえるなんて贅沢すぎます。スイカシャーベットには秋田県雄物川町の“スイカ糖”、メロンシャーベットには男鹿の若美メロンが使われているそうで、まさにご当地スイーツと言えますね。メロンの果肉をしっかりと感じられるところも嬉しいです!」(佐々木さん)

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太陽の差し込む光とさざなみの音に癒されるカンカネ洞

男鹿半島最大級の洞窟・カンカネ洞は男鹿半島西岸の加茂青砂(かもあおさ)部落という小さな漁村にある海蝕洞窟です。加茂青砂の浜辺に降りると、眼前にはどこまでも広がる日本海、背後には青く茂った山々という迫力のある大自然が。海沿いの細道を歩いて行くと、ゴツゴツとした巨大な岩場がぽっかりと口を開けた洞窟が現れます。洞内は160平方メートル以上の広さ、高さは20メートル以上。海に面した方に2つの大きな窓があり、静かに押し寄せるさざなみはさらさらと自然のリラクゼーション音楽を奏でます。

「この洞窟は昔、”カギカケの穴”と呼ばれていました。当時、門前からカンカネ洞まで歩いてくるとここで道が途絶えていて、通る人は皆、岩壁にカギをかけて登ったということからそう呼ばれたそうです。次第にカギカケがカンカネと変化して”カンカネ洞”と言われるようになりました。上に開いた穴から降り注ぐ柔らかな光が神秘的な、知る人ぞ知る秘境です」(杉渕さん)

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海の底から日本海を体験できる男鹿水族館GAO

カンカネ洞から入道崎へ道沿いに北上していくと、海岸線に「男鹿水族館GAO」はあります。県内唯一の水族館の魅力は、男鹿の海を再現した巨大水槽。水量800tの水槽に約40種2000匹もの海の生き物たちが泳いでいます。また、ホッキョクグマをはじめ、アザラシやペンギンなどお馴染みの動物たちも大人気。秋田県の県魚・ハタハタの特設展示もおこなっており、2階にある「ハタハタ博物館」ではその生態や歴史について学べるコーナーが設けられています。一年を通してハタハタを展示しているのは国内でもここだけです。

「海のすぐそばにある水族館で、いま見てきた海の中がどうなっているのかを館内の展示で楽しむことができる水族館です。ホッキョクグマが男鹿水族館のアイドルで、過去には水族館と食品会社がコラボした『シロクマヌードル』という商品の麺も八郎めんが作っていました(現在は販売終了)」(杉渕さん)

  • 男鹿水族館GAOへのアクセスや詳細はこちら

男鹿半島にはまだまだオススメしたい場所が盛りだくさん。後半は、杉渕さんが「いちばんオススメしたい」と語る展望台や、郷土料理・石焼、目にも鮮やかなあじさいの生み出す絶景などをご紹介します。

男鹿半島ツアーはまだまだ続きます!→次のページへ

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