秋田県

男鹿(おが)半島

ここがイチオシ!
男鹿半島

地元を知り尽くした観光協会副会長自らが案内する男鹿半島ツアー②

まだまだあります!男鹿の絶景や郷土グルメを隅々まで堪能して

八郎めん社長であり、観光協会副会長も務める杉渕正英さんが案内する男鹿旅。前半は、男鹿半島に豊かな水の恵みを届ける寒風山や奇岩・ゴジラ岩、地元銘菓ゴンタローのフローズンキャンディなどをご紹介してきました。後半も秋田県出身のJALふるさと応援隊の佐々木沙彩さんとともに、男鹿の魅力を再発見していきます!

八望台は世界でも珍しい火山湖を一望できる絶景が自慢

海沿いの道を少し外れ、戸賀湾から少し山側に入ると八望台という展望台があります。戸賀湾や寒風山、さらには奥羽山脈・青森県境まで、八方の雄大な眺望を楽しむことができることから、1952年(昭和27)に、故・高松宮殿下によって命名されました。絶景をよくよく眺めていると、眼下の森のなかにぽっかりとできた湖が。この湖は「マール」と呼ばれる火山湖で、火山活動に際して起きた水蒸気やガス爆発によってできた爆裂火口に地下水がたまり形成されたものです。

「私は、ここからの景色がいちばんのお気に入りなんですよ。八望台からは、一ノ目潟(最大水深42.0m/直径約600m)と二ノ目潟(最大水深11.8m/直径約400m)というふたつのマールを見ることができます。一ノ目潟は国の天然記念物にもなっています。その湖底には、一年ごとに堆積した地層が数万年分たまっていることから、学術的にも大変貴重な資料になっているそうです。八望台からは見えませんが、もうひとつ三ノ目潟(最大深度31m/直径約400m)というマールがあり、男鹿最後の秘境ともいわれる知る人ぞ知る名所となっています」(杉渕さん)

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「日本の灯台50選」にも選ばれた白黒の縞が可愛い入道埼灯台

男鹿半島の西北端、緑の大地と青い海、どこまでも広がる空のコントラストが美しい入道崎も男鹿半島の有数の景勝地として知られています。一面に広がる芝生の上でパノラマ上に広がる海を眺めていると心が洗われます。北緯40度ラインのモニュメントや海底透視船、食事処やお土産屋さんも充実しています。

「入道崎の象徴でもある入道埼灯台は、海上保安庁による『日本の灯台50選』にも選ばれた見応えのあるスポットです。日本には灯台が3000基以上あるそうですが、登ることのできる灯台はここを含めて16カ所しかない貴重な場所なんですよ。白と黒の縞模様が可愛いと評判です」(杉渕さん)

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鯛が丸ごと入った郷土グルメ“石焼”は食べずに帰れない逸品です

入道崎まできたら、是非とも食べていただきたいのがお食事処・美野幸の石焼。JALふるさと応援隊の佐々木さんが、杉渕さんにこの料理の魅力について取材しました。

佐々木さん「石焼は味噌ベースの出汁に魚介類と野菜を入れて、仕上げに熱した焼き石を入れて食べる料理…というのは知っているんですけど、正直あまり食べたことがないんです」

杉渕さん「秋田県の郷土料理のひとつで、秋田杉で作られた桶鍋にスープと具材を入れて、焼き石を入れて沸騰させるんですよ。一瞬にして素材に火が通ります。石の温度は800度を超えるとも言われていて、グツグツと煮える様子は、写真映えしますよ」

佐々木さん「うわ! すごい迫力。鍋で煮ているようにボコボコとスープが湧いています。湯気で向こうが見えません(笑)。それにすごく香りがいいです。これを見るだけでも食べにくる価値がありますね!」

杉渕さん「味も絶品なんですよ。美野幸さんの石焼は魚介に鯛を丸ごと使っています」

佐々木さん「スープが熱々で鯛の身がふっくらとしています。具材が鯛とわかめというシンプルな料理だからこそ、鯛の美味しさがしっかりとわかりますね。それにゆずの香りがとても爽やかです」

杉渕さん「鍋として味わったら、ご飯にかけてお茶漬けにしてみてください。薬味のわさびを少し加えるのがオススメです」

佐々木さん「これは贅沢なお茶漬けですね。お出汁の旨味がご飯に染みてさらさらと食べられてしまいます。秋田県にこんなに美味しいものがあるなんて、これは県民としての誇りになりますね(笑)」

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150体のなまはげが大集合!男鹿の歴史と文化を学べるなまはげ館

男鹿半島を巡っていると各所でなまはげのモニュメントに出会いますが、なまはげ館にある数は圧巻。男鹿市内各地で実際に使われていた150枚を超える多種多様ななまはげのお面が勢ぞろいしています。映像や展示など豊富な資料でなまはげの文化や歴史を学ぶことができるので、是非、ゆっくり時間をかけて館内を回ってみてください。

「150体のなまはげは、それぞれに作りも顔つきも違っていて『地域によってこんなに個性が違うんですね』と驚かれます。丸木舟など民具の展示などもしているので、なまはげを通して男鹿の文化を知っていただくにはうってつけの場所だと思います。ほかにも、なまはげ面作りの実演や、AR技術を使ったなまはげ変身コーナー、なまはげグッズを取り揃えたお土産屋などもありますので、家族でも楽しんでもらえる資料館です」(杉渕さん)

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写真映えならココ!真っ青なあじさいの絨毯が広がる雲昌寺

雲昌寺は、江戸時代前期の1624年に開かれた曹洞宗の寺院です。7月の取材時は、ちょうど観覧期間にあたり、1500株以上ともいわれる見事な青色のあじさいが満開に咲き誇っていました。青一色にこだわり、まさに絨毯のように一面に咲き誇るあじさいの奥には北浦の港町そして男鹿の海が。ここでしか見られない絶景が雲昌寺にはあります。

『日本の絶景編2017 ベスト絶景』に選ばれた雲昌寺は、男鹿の新たな名所として注目されています。このあじさいは雲昌寺の副住職・古仲宗雲さんが15年もの歳月をかけて育てたもので、境内を埋め尽くすあじさいの群生は、たった1株から1500株以上に株分けしたという並々ならぬ努力の賜物です。シーズン中は、夜には幻想的なライトアップで観る者を楽しませてくれます」(杉渕さん)

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バラの花が咲くババヘラアイスは秋田県民のふるさとの味

雲昌寺をあとにすると、駐車場にパラソルを立てたマダムの姿が。それを見て「ババヘラだ!」と駆け寄る佐々木さん。「ババヘラアイス」は秋田県ではお馴染みの氷菓子で、販売員を務める売り子さん(おばあちゃん)が、金属製のヘラを用いてコーンへ盛りつけることからこの名前が付けられたもの。幹線道路や道の駅、イベント会場でもその姿を見つけることができます。気温30度を超える炎天下で食べるソーダとぶどう味の青いバラは、火照った体をひんやりと癒してくれました。

「トレードマークのピンクと黄色のカラフルなパラソルは、秋田の夏の風物詩とも言える存在ですね。アイスをヘラで重ねていく様子は次第にバラの花が咲いていくようで、見た目にも楽しめます。舌触りがよく、どこか懐かしい素朴な味わいは、秋田に暮らす私たちでもときどき食べたくなるふるさとの味。いまでは通信販売でも売られていますが、ライブ感も含めて目の前で作ってもらったものがいちばん美味しいと思いますので、是非、秋田で試してみてください」(杉渕さん)

「私は秋田出身なのですが、こんなにあちこち男鹿半島を回ったのは初めてでした。今回はかなりの弾丸ツアーだったので(笑)、今度またゆっくりと観光したいと思います」(佐々木さん)

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なまはげ王国・男鹿は、なまはげ以外もすごかった!

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夏休みは絶景写真を撮りにいこう!秋田のウユニ塩湖「鵜ノ崎海岸」

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