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見波亭のバウムクーヘンが“千葉の落花生”を超える銘菓に

 東京湾に面する南房総の金谷港にあるレストラン&マーケットプレイス「the Fish」。のこぎり山バウムクーヘンをはじめ、さまざまな和洋菓子の製造販売をする「見波亭」はthe Fishのスイーツブランドとして誕生しました。地元との繋がりを大切にしたストーリーのある製品作りは、地元の人たちだけでなく、観光客にも「また訪れたい場所、また食べたい味」として人気のスポット。JALふるさと応援隊の千葉県担当・工藤夢花さんが、見波亭の魅力を深掘り取材しました。

PROFILE

杉井香月さん

2012年に富洋観光開発株式会社に入社。現在、金谷漁港に併設される総合施設「the Fish」のスイーツブランド「見波亭」で接客・販売を担当している。「鋸山を登ったお客様に『南房総に来た思い出に』と、のこぎり山バウムクーヘンをお求めいただくと、とても嬉しいです。店舗でしか味わえない商品もありますので、見波亭に足を延ばしていただけると嬉しいです」

金谷港の本店では幻の焼きたてバウムクーヘンが限定販売

のこぎり山バウムクーヘンの製造工程を見学したJALふるさと応援隊の工藤さん。「せっかくならできたてを召し上がってください」という見波亭のみなさんのはからいで、焼きたての商品をいただくことに。製造担当の川崎さんと販売担当の杉井さんに、現地に足を運びたくなる見波亭の楽しみ方について教えていただきました。

工藤さん:できたてのバウムクーヘンをいただくなんて初めてです。熱々なのが新鮮ですね。香りがすごくよくて自然と笑みがこぼれてしまいます!

川﨑さん:ひと口めに広がるふわっとした香りと食感は、焼きたてでないと味わえない魅力ですね。ひと晩寝かして味をなじませた通常の商品と食べ比べていただくとそれぞれの良さを味わっていただけるんじゃないかなと思います。

工藤さん:ぜひ、のこぎり山バウムクーヘンの6山を買って帰りたいと思います(笑)。家族もきっと喜びます。

杉井さん:6山あれば、そのまま食べたりオーブンで少し温めたりと色々な食べ方ができるので、楽しみ方も広がると思いますよ。ちなみに土日に本店に足を運んでいただけると、のこぎり山バウムクーヘンとやわらかバウムクーヘンの2種類の焼きたて商品を日替わりでお出ししています。

川﨑さん:“やわらか”の焼きたては、“のこぎり山”とまた違って、シフォンケーキのようにぷるんぷるんの柔らかさなんですよ。これは店舗に工房が併設されている見波亭だからこそできるサービスだと思います。

工藤さん:すごく興味をそそられます! こちらにはイートインスペースもあるんですか?

杉井さん:カフェスペースがありますので、そちらでお召し上がりいただくことができますよ。店舗限定メニューとして、のこぎり山バウムクーヘンに使われている君津の“菜の花たまご”を使ったプリンや、鋸山珈琲焙煎所さんがバウムクーヘンに合うようにと、こだわって焙煎してくれたノコギリマウンテンコーヒーも販売していますので、ドライブの休憩にお越しいただけたら嬉しいです。

“フワフワ”、“モッチリ”… 千差万別の食感が味わえる人気のバウムクーヘン

見波亭には、のこぎり山バウムクーヘン以外にも人気商品が多数あります。素材も焼き方もそれぞれ違う個性豊かな3つのバウムクーヘンと、のこぎり山バウムクーヘンから派生したminamiteiフロマージュをご紹介します。

「やわらかバウムクーヘン」は、生地に生クリームが入っており、しっとり柔らか。ソフトな食感が楽しめる商品です。優しい風味で食べやすく、幅広い世代の方に好まれるスイーツになっています。「23層仕立てで、他の商品よりも低い温度で焼き上げている商品になります。しっとりとした口当たりにするためのポイントは、ゆっくり丁寧に火を入れること。生地の水分を飛ばさないようにすることでふわふわの食感が生まれるんです」(川﨑さん)

「きりかぶクーヘン」は、千葉県産の黒糖ときなこをまぶしたハードタイプのバウムクーヘン。「外側にまぶされた黒糖きなこのカリッとした食感と対比になるように、バウムクーヘンの生地はもっちりとした食感に仕上げています。このもちもち感を出すために生地にはタピオカのでんぷん粉を入れています。こちらは15層に焼き上げた商品です」(川﨑さん)

店頭販売限定で人気を博しているのが、「濃厚 焦がしチーズバウム」です。店内のオーブンで焼き上げた、できたての味に魅せられたリピーターも多いのだとか。一見、タルトのように見えますが、小さなバウムクーヘンの穴に濃厚なチーズクリームを流し込んで焼き上げた商品。焼きたてはサックリとしたバウムの食感とチーズのなめらかさの組み合わせが絶妙です。冷蔵庫で冷やすとチーズが締まり、チーズケーキのようなしっとり感を楽しむことができます。「周りの生地は、さっくりもっちり食感を大切にした6層のハードタイプのバウムクーヘンです。中のクリームチーズは、北海道産とフランス産の原料を合わせた黄金比の自社開発したレシピがあり、濃厚チーズクリームも手作りしています」(川﨑さん)

「minamiteiフロマージュ」は”食のちばの逸品を発掘 2018”でグランプリ受賞したスイーツ。リッチなミルクの風味を存分に堪能できるフロマージュ・ブランです。下地のスポンジとトップのクラムには、のこぎり山バウムクーヘンを使用しています。マイルドなミルクムースと濃厚なベイクドチーズのシルクのような口どけが味わい深い逸品です。「地元食材の“三芳村の牛乳”や“菜の花たまご”を使った南房総ならではのフロマージュ・ブランにしました。チーズは酸味の強いフランス産のクリームチーズと、それを包み込むムースは北海道産のマスカルポーネチーズ。この2層仕立てが、爽やかでありながらクリーミーな味を演出してくれています」(川﨑さん)

千葉県の名物は「のこぎり山バウムクーヘン」だと言われたい

見波亭のおもしろさは、バウムクーヘンだけでなく、和菓子、パン、焼き菓子までジャンルにとらわれず幅広い商品を開発しているというところにあります。広報の星野宏子さんはその姿勢について「スタッフたちが『こういう商品があったらもっとお客様が喜んでくれるのでは』という考えから新商品が生まれることが多い」のだと話します。種類豊富なバウムクーヘンもスタッフひとりひとりの意見から生まれたのでした。専門家のトップダウンの意見ではなく、この「お客様目線で作る自信を持って提供できる商品」の数々が、見波亭のファンを増やしているのです。


商品作りも人任せにせず、可能な限り全員で協力をするというのがこの店のスタンス。夏季限定商品で金谷の甘夏みかんを使った「鋸山甘夏サイダー」を製造したときのこと。販売担当の杉井さんは「先日、甘夏のシロップ作りのためにみんなで皮むきの下ごしらえをしました」と、当たり前のように話します。「500キロの量はなかなかだったね」と、製造統括の川﨑さんも笑顔で答えます。ひとりひとりが積極的に商品開発に関わるという姿勢は、こうした日常から育まれているのかもしれません。


今後の目標を聞くと、「のこぎり山バウムクーヘンを、千葉を代表する銘菓にすること」だと広報・星野さんは答えてくれました。
「千葉といえば落花生というのがおなじみだと思います。それをのこぎり山バウムクーヘンという名前が出てくるようにしたい。そんな県民の誇れるお菓子を作っていきたいというのが、見波亭スタッフ全員の想いなんです」(広報・星野さん)

 

のこぎり山バウムクーヘンの名前の由来になった鋸山へGO!→次のページへ

 

「のこぎり山バウムクーヘン(3山)」を、3名様にプレゼント!

今回ご紹介した「のこぎり山バウムクーヘン(3山)」を合計3名様にプレゼント。

下記応募要項をご覧いただき、ふるってご応募ください。

応募要項はこちら

※価格などの情報は取材時のものです。

撮影/吉澤健太 取材・文/小石原悠介

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「のこぎり山バウムクーヘン」17層の美味しさの秘密を潜入取材

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