丹後半島
日本三景「天橋立」
松島、宮島、そして、国内で卓越した景勝地とされる日本三景のひとつである「天橋立」。龍が天から舞い降りるような”飛龍観”と呼ばれる景色が広がる「天橋立ビューランド」、山頂から龍が勢いよく天に昇る”昇龍観”と呼ばれるパノラマ景色を一望できる「成相寺」、天橋立のふもとに位置するパワースポット「元伊勢籠神社」などあらゆる方向から楽しめる天橋立はそれぞれに魅力があり、全く異なる顔を見せてくれます。
南側から臨む龍の姿
「天橋立ビューランド」
天橋立を南側で、しかもアクセス便利な駅近で見ることが出来るのがここ「天橋立ビューランド」。モノレールやリフトに乗って景色を楽しめるほか、「股のぞき」というスタイルで龍が空に昇る姿が拝める場所もあるんです。また遊園地も併設しているので、親子でも楽しめる施設です。
施設内には「股のぞき台」という場所が。台に登り、開いた足の間から天橋立を覗くと、天地が逆になった景色が広がり、龍が天に舞い上がるよう。その景色は”飛龍観”と呼ばれ、雪景色も幻想的です。そしてこの股のぞきの景色は、人々を笑わせ、考えさせた業績に与えられるノーベル賞パロディ版「イグノーベル賞」に輝いたことも。 施設内でもう一つ試してみたいのが「かわらけ投げ」。”かわらけ”と呼ばれる小石のような小さなお皿を投げると厄を払うことができ、それを天橋立の伝説に出てくる龍神を呼び寄せる為に灯していた灯篭・智恵の輪に通すことができれば願いが叶うのだとか。ここではかわらけに願いを書き、智恵の輪あるいはハートに通します。 こちらで人気なのが「天橋立プリン」。天橋立が描かれた瓶プリンは地元産の卵を使った手づくりで、なめらかな舌触りでプリン好きの間でもひそかにファンが増えている商品です。施設内のメリーゴーラウンドがデザインされたBOX入りで、ここでしか買えないプリンはお土産にもぴったり。天橋立プリン1個¥400、6個入り
BOX¥2,400(各税込)
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北側からお茶して楽しむ
パノラマの景色「成相寺」
室町時代に活躍した水墨画家である雪舟の『天橋立図』にも描かれている「成相寺」。北側の山頂にあるパノラマ展望台から季節によって変化する景色とともに、天橋立を一望できる場所。季節限定でカフェもオープンするので、お茶をしながら楽しめるのが特徴です。
南側の「天橋立ビューランド」から股のぞきをして観る景色が、龍が天から舞い降りるような”飛龍観”と呼ぶのに対し、傘松公園や「成相寺」から臨むことができるのが右上がりに天に舞い上がるような”昇龍観”。勢いよく昇っていく景色に、運気UPを願うのもおすすめです。 「成相寺」は山に籠った僧侶が餓死寸前でお祈りしたところ助かったことから”願い事が成り合う”という由来のあるお寺。こちらには願い事を一言でお願いすれば、どんな願いも叶えてくれるという「一願一言地蔵」があり、このお寺の見どころの一つです。 「成相寺」のある成相山のパノラマ展望台には3月下旬から12月上旬までの期間限定で土・日・祝日のみオープンする「カフェ美人茶寮」が。天気の良い日はオープンデッキの席で天橋立の絶景を眺めながら、飲み物付きのケーキセット¥650(税込)を楽しむのが人気です。
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天橋立のふもとのパワースポット
「元伊勢籠神社」
天橋立のちょうど根元に位置する「元伊勢籠神社」。名前の通り、三重県の伊勢神宮とゆかりのある神社で、伊勢神宮に奉られる天照大神と豊受大神がこの地から伊勢に移されたという事から、元伊勢と呼ばれています。そのため、伊勢神宮同様にパワースポットとして人気がある神社です。
神社から山の方に10分ほど歩くと奥宮の「眞名井(まない)神社」が。そこには神が宿る石といわれる磐座(いわくら)が約2,500年前からそのままの形で祀られています。こちらは縁結びや夫婦和合、延命長寿のご利益があるとされ、人気のパワースポットです。 「眞名井神社」の境内には、「天の眞名井の水」という御神水が湧き出ている場所があり、こちらも聖域として崇められています。心身の浄化や厄除けのご利益があると言われ、全国からこの御神水を求めて毎日たくさんの人が参拝に訪れるそうです。 「元伊勢籠神社」では天地・万物を生成・発展させるといわれる新月と満月の日に参拝すると、それぞれの日に対となるお守りが授与されます。2つを合わせると、新たな明日を開く意味を込めた「明」日という文字が現れ「合わせ守」と呼ばれています。
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※価格などの情報は取材時のものです。