長崎県

西彼杵半島

ここがイチオシ!
西彼杵半島

ドライブがてら立ち寄れる名店ぞろい

地元のスイーツに満たされたい

自然豊かな西彼杵半島地域では農産物が豊富にとれます。特に、みかんやポンカンなどの柑橘類も名産なので、それらを使ったスイーツ自慢のお店にあちこちで出合えます。なかでも「いわした」は地元に長年愛されている洋菓子店。また、「ぐりーん」は食材選びに強くこだわるカフェで、バースデーケーキに定評があります。

チャレンジ精神旺盛なケーキに出合える「お菓子のいわした」

大正7年創業の「岩下商店」を母体とし、現在の店主、武士(むさし)さんは4代目。先代から洋菓子店へと事業転換し、西海市発祥の「原口早生」(みかん)をはじめ、いちご、松本養鶏場の朝獲れ「まつもとたまご」など、西海市産の食材にこだわったケーキなどのスイーツを販売しています。ほかに、名産の大島とまと農園のトマトやメロンも大切な食材です。

2018年、「お菓子のいわした」創業100周年を記念して岩下さんが考案したオリジナルロールケーキ「うず潮ロール」1本¥1,800。西海市と佐世保市をつなぐ長さ316.26mの西海橋をモチーフにその約1000分の1のサイズです。ラズベリージャムを使用した表面の赤い模様が荒波を、ココア生地ロールケーキで“日本三大急潮”針尾瀬戸の「うず潮」を表現。「原口早生」をムースに使い、隠し味に崎戸町の塩を使用しています。

ゴルフに明け暮れた学生時代だったという岩下武士さん。一念発起してパティシエの道へ。6年の修行ののち西海市へ戻り、「いわした」を継ぎました。西海市の魅力をお菓子で表現することにこだわり、今や地元の人気洋菓子店です。

こやらし柑」¥180(5個箱入り¥1,200、8個箱入り¥1,450)は、「原口早生」というみかんを皮ごとペーストにして練り込んだバターケーキです。みかんの花をイメージした形で焼き上げています。「こやらしい」とは、西海市の方言で「かわいらしい」という意味。

直径18㎝、高さ約8㎝という見た目のインパクト十分な「ズコット」¥1,200は、カトリック教会の神父の帽子「ズケット」をモチーフにしたチーズスフレケーキです。特徴は何よりも食感。しっとりふわふわで、口に含むとシュワッと消えてなくなる軽さです。西海市のブランド卵「まつもとたまご」を、岩下さん自ら攪拌してつくり上げます。

この変わったデザインのケーキは「蠣浦バス停レアチーズ」1個¥700。西海市崎戸町には4つの魚形バス停があり、そのうちのひとつ「蠣ノ浦」にあるのが2匹のアラカブで、それをモチーフにしています。すっきりした甘さとほどよい酸味のレアチーズムースケーキで、ざくざくしたクッキー生地の土台と一緒に食べると食感が楽しいです。

西海町七釜地域を通りがかると必ず目にする看板が目印。お客さんは西海市民に限らず、県内外からも。1990年に先代が店名を「お菓子のいわした」に変更し、カフェを併設。温かな木のぬくもりと安らぎを感じるような、季節を感じていただける家庭的な空間づくりがモットーです。

  • 「お菓子のいわした」へのアクセスや詳細はこちら

「Celtic Café 自然と暮らすぐりーん」で異国情緒を味わうひとときを

西海市雪浦にある古民家をリノベーションしたカフェ「自然と暮らすぐりーん」。体に優しい食材にこだわったスコーン、キッシュのほか、色鮮やかなアイシングクッキーや季節のフルーツを使ったタルトやケーキが人気です。心地のいい空間で過ごすひとときが旅の疲れを忘れさせてくれます。

人気メニューのスコーンサンド¥250はオーナーが25年つくり続けている自信作。自家製クロテッド風クリームと自家製レモンカードをサンドし、伝統的なお菓子を手軽に食べられるようにしました。左は、アイルランドの紅茶「キャンベルズパーフェクトティー」。可愛らしいビジュアルのパッケージと飽きのこない味で、おみやげとして売れています。

「子育ての環境として素晴らしい」と西海市雪浦に移ってきて17年。お店はオーナーである早苗さんと若きパティシエールの草麗(そうら)さんという鬼塚母娘2人で営んでいます。早苗さんはスコーンやマフィンなどの焼菓子とランチを担当し、草麗さんはバースデーケーキなどの生菓子、クッキー類、バリスタ、広報担当という役割分担。

草麗さんの手による、ひとりひとりの要望に合わせたオーダーバースデーケーキ(¥1,800~)が自慢。特集2でご紹介した川添酢造でもご家族の誕生日などにお願いしているそう。ターメリックとカボチャ、チョコレートなどさまざまなケーキはお店のインスタグラムでチェックすることができます。リースタルト¥3,800も人気商品です。

早苗さんによれば「この雪浦という場所に決めた理由は、直感、インスピレーションでした。それまでもあちこちでお店をしてきたのですが、西海市の雪浦の環境や条件をとても気に入り、移住してお店をオープンさせました」とのこと。

自然食品から、スコーンやアイシングクッキーなどの手作りのオーガニック焼き菓子、世界の民芸雑貨など、アイルランドやケルトの文化が大好きな早苗さんがセレクトした商品も置かれています。最近は、SNSでの宣伝により、若い世代の女性の来店が増えました。

人々の祈りや願いが込められた手紙と教会は、長崎らしいモチーフです。多くの歴史が込められている、そんな温かい気持ちになれるような焼き菓子(ショートブレッドやレモンアイシングしたルスキーユなど)を詰め合わせました。クッキー缶 「手紙to教会」¥2,500

まるごと桃タルト」¥650は、地元産のフルーツと国産にこだわった材料でつくられています。また、オーツミルクとフランス産洋梨ソースの「洋梨ヨーグルトフラッペ」¥650など、秋は洋梨、冬は苺など、季節に合わせたフルーツを使用しているフラッペも人気です。店頭ではほかに、クッキーやマフィン、スコーンなどの焼き菓子を販売。

キッシュセット」¥700は、旬の野菜、地産の米など日替わりで素材を変えて焼いたキッシュと、フランス産小麦で焼くパンに合わせて日替わり具材を挟んだサンドウィッチをメインにしています。さらに、新鮮なサラダとレンズ豆やクスクスなど使った惣菜、天候や季節に合わせたシンプルな手づくりスープまでつく、破格のメニューです。

長崎県時津町で鬼塚早苗さんがアイリッシュパブレストラン&雑貨&ギャラリーをオープンさせたのが1996年。2005年、雪浦に移転してから現在のお店に。早苗さんが19歳のころ、エンヤの音楽に触れたことからケルト文化に興味を持ち、現地を旅して吸収してきた、ミステリアスで哀愁漂うケルト感をお菓子や店内の雰囲気で表現しています。そのため、ケルト発祥のスコーンが代表的な定番焼菓子です。

娘の草麗さんに幼いころアレルギーがあり、それに対応したお菓子や料理をいつも作っていたそうです。お店を出すにあたって、お客様にも同じように安心&安全な食材を使い、体に優しいお菓子を提供したいと思い、食材にこだわったお菓子作りをしてきました。オーガニック、国産、有機栽培、などの安全に気を使い、新鮮な材料を使っています。

現在、パティシエールとして活躍している草麗さんは、小学生の頃からクッキングスクールなどに通いディプロマを習得。それほどお菓子に興味があったため、中学生の夏休みにフランス・パリ、スペイン(幼少からフラメンコもたしなんでいたそうです!)の洋菓子店を巡り、本物の味に感銘を受けたそう。その後、長崎県の有名店オーナーに指導してもらえるパティシエ科のある高校に通ってさまざまな製菓について学び、卒業してから現在に至るまで、ぐりーんの生菓子やクッキー類担当として活躍されています。

  • 「自然と暮らすぐりーん」へのアクセスや詳細はこちら


※価格などの情報は取材時のものです。

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