島原半島
見た目も楽しい「生クリーム大福」
雲仙市の名産品のひとつが、瑞穂地区の農家を中心に栽培されている、お茶。同市が企画した「お茶スイーツプロジェクト」の一環で誕生したのが、百花亭の「百花大福」です。
つぶあんと3種類のお茶をブレンドした生クリームを抹茶味の豆入り大福生地で包んだ「茶豆」味をベースに開発。試行錯誤の末、現在は色鮮やかな10色ほどを展開しています。「茶豆」のネーミングや、豆大福×クリーム大福という、スイーツ好きにはたまらない組み合わせもあり、発売当初からメディアに取り上げられ、またたく間に雲仙市を代表する銘菓になりました。
個々のパッケージがポップで、”ジャケ買い”の楽しさもある百花大福ですが、すべて手作りのため1日200個ほどの限定生産商品なんだそう。雲仙市にあるお店では全種類がバラ売りから販売されていますが、セットでのお取り寄せもできるので、和スイーツ好きな人は気になる味をチェックしてみて。
生地の伸びにこだわり、手作り一貫…1日200個の限定生産だから売り切れ必至
1995年に創業した百花亭が、百花大福を作り始めたのは2007年のこと。テレビ・雑誌などの紹介によって着々と知名度が上がっていき、誕生から数年後には、手作業ではたびたび完売欠品が起こるようになっていました。
そこで専用の製造機を導入して大量生産を…と検討したものの、断念。その理由は生地の「ひき」でした。機械で作った生地は、百花大福の特長のひとつである「びよーん」という伸びを失ってしまうため、職人さんたちがどうしても納得できなかったそう。
また”あん”についても、たとえば茶豆味の生抹茶クリームと小豆を混ぜ込んでまとめるのが難しかったりと、作業工程の一部を機械に代えることができませんでした。そのため今でも手作りを貫いており、作業量の限界から全種類合計で1日約200個の限定生産商品なんです。
かつては季節限定商品にチャレンジしていた時期もあるそうですが、今は定番の10種類ほどに注力。完売続出の人気ぶりなので、通販で予約するか、百花亭のお店で買うなら早い時間にご訪問を!
一番人気は雲仙市認定の「茶豆」コラーゲン入りで美容にも◎
10種類ほどある百花大福のなかで、もっとも人気なのは、やはり「茶豆」〈写真・上〉。1日の限定生産数200個のうち、40個ほどが茶豆だそう。
雲仙茶(緑茶)・嬉野茶(挽き茶)・宇治抹茶(抹茶)という3種類のお茶を絶妙な配合でブレンドした、奥行きのある”お茶クリーム”と大納言小豆、抹茶味の豆入り大福生地が見事にマッチ。食べ終わったあと鼻に抜けるお茶の香りで、風味がリフレインしてクセになります。
そしてこの茶豆、ただ美味しいだけでなく、美容に嬉しいコラーゲン入り。その話題性と将来性が評価され、雲仙市が農畜水産物や加工品の生産者を支援する「雲仙ブランド」〈写真・下〉に認定されています。
人気は苺とチョコ、そして栗…選んで楽しい”いろどり大福”をお持たせに
とくに女性客に人気なのが苺味の「幸苺」(写真右)と「チョコ」(写真中)。幸苺は雲仙産の苺をジャムにし、クリームと混ぜて高級あんこ「かわはぎこしあん」とともに生地で包んだ一品。そして、通年販売ながら毎年秋になると人気が急上昇する「和栗」。熊本県産の栗を混ぜ込んだクリームを使用し、高級モンブランのようにねっとりとした食べ心地 ブルーベリー味の「藍苺」 豆入り生地でコーヒー味クリームを包んだ「珈琲」。牛乳と一緒に食べるとコーヒー牛乳の味が! ピーナッツが入った「落花生」 桃の果肉入り「白桃」 とろけるマンゴー味「檬果」
百花大福の不動のエースは茶豆ながら、女性客にフォーカスすれば「幸苺」「チョコ」が人気。そしてまもなく訪れる秋には、季節柄「和栗」の人気が急上昇するそう。
和菓子でありながら、10種類ほどのバリエーションを前にすれば、ケーキを選ぶのと同じようなワクワク感が。どれを食べるか盛り上がるので、お持たせや職場への差し入れにぴったり。
お取り寄せの場合、冷凍状態で届くため、出かける少し前に冷凍庫から出しておくのがベター。ちなみに、お客さんから寄せられた変わった食べあわせの声もご紹介。海水からとれた塩を混ぜ込んだクリームが入った塩豆大福の「浜塩」がビールのおつまみにぴったりなんだとか(上記写真)。試してみる価値はありそう!?
- 「百花大福」
- ・バリエーション/茶豆、幸苺、チョコ、和栗、藍苺、珈琲、落花生、白桃、檬果、浜塩
- ・価格/1個¥150
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