津軽半島
津軽半島の映えスポット
津軽半島には、写真を撮りたくなる映えスポットも盛りだくさん! 日本一長い三連太鼓橋「鶴の舞橋」や、千本鳥居が美しい「高山稲荷神社」。迫力のある立佞武多(たちねぷた)を楽しめる五所川原市の「立佞武多の館」まで、鶴田町にある「回」から車で30分圏内にある人気観光地を青森朝日放送の服部未佳アナウンサーと訪れました。
全長300m! どこから眺めても美しい「鶴の舞橋」
鶴田町内にある「鶴の舞橋」は、岩木山の麓にある津軽富士見湖に架けられた日本一長い三連太鼓橋。その全長は、なんと300メートル! 1994年に完成したこの橋は、日本古来の建築技術を駆使して細部まで丁寧に作り込まれており、その造形美は一見の価値ありです。
岩木山をバックに鶴が舞う姿をイメージした鶴の舞橋は、パワースポットとしても人気。“長い木の橋”が“長生きの橋”と転じて、この橋を渡ると長生きができると言われています。また、近隣にある「丹頂鶴自然公園」では、つがいの丹頂鶴が飼育されており、恋愛、縁結びの開運スポットにもなっているそう。
橋の上からは、鶴田町の豊かな自然を一望。天気が良くて風が穏やかであれば、湖面に映る岩木山も楽しむことができます。また、夕焼けに染まる景色も美しく、全国の写真好きが訪れる映えスポットになっています。
―「鶴の舞橋」周辺での写真撮影も楽しい
壁に描かれた鶴のイラストで映え写真を撮影 まだ実が青いりんご 7月中旬の紫陽花は空よりも青い
鶴の舞橋は、その周辺にも思わずシャッターを押したくなるような場所がたくさんあります。服部アナウンサーと訪れたのは7月中旬。スカイブルーの花が美しい紫陽花と、秋頃に向けて赤く実るりんご畑など、少し散歩するだけで津軽を感じることができるスポットをいくつも見つけることができました。
散歩に疲れたら、鶴の舞橋の目の前にある「道の駅 鶴の里あるじゃ」で一息。レストランコーナーや、「スチューベン大福」などの特産おやつコーナーなどがあり、地元グルメで元気をチャージすることができます。
朱色の千本鳥居が圧巻「高山稲荷神社」
異世界感を漂わせる千本鳥居 千本鳥居を抜けると丘の上の記念撮影スポットが 神社の入り口には立派な馬の像
鎌倉時代から室町時代に創建されたといわれる、つがる市の「高山稲荷神社」は、宇迦之御魂命(うかのみたまのかみ)、佐田彦命(さたひこかみ)、大宮能売命(おおみやのめかみ)を祀っており、五穀豊穣、海上安全、商売繁盛のご利益があるとされています。
その見所は、連綿と連なる鳥居。千本鳥居といえば、京都の「伏見稲荷大社」が有名ですが、高山稲荷神社の鳥居も圧巻です。深い緑の中に鮮やかに映える朱色は、津軽でも人気のフォトスポットとして知られています。鳥居のもとを歩き続けると、高台にある神明社に到着。そこから見下ろすとズラッと並ぶ鳥居の列を一望することができます。その神秘的な光景に、思わず山登りの疲れも忘れてしまいます。
〝青森の代名詞〟が展示される「立佞武多の館」
五所川原市、夏の風物詩「立佞武多」を間近で見学 建物で換算すると5〜6階建ての高さを誇る見事な山車 4〜6月には紙貼り体験も受け付けている
青森の夏の風物詩といえば、ねぶた(ねぷた)祭り。五所川原市には「青森ねぶた祭」「弘前ねぷたまつり」と並ぶ青森三大ねぶた「五所川原立佞武多(たちねぷた)」があります。毎年8月4日〜8日に開催され、立佞武多と呼ばれる人型の山車が市街地を運行します。最大で23メートル、重さは19トンといわれる巨大な山車は、迫力十分! その大型立佞武多が「立佞武多の館」で制作・展示されているのです。4月〜6月ごろの紙貼り作業の時期には、実際に運行される立佞武多の紙貼りを無料体験できるということなので、お問い合わせの上、立ち寄ってみては?
【番外編】ブサかわ犬〝わさおの町〟鰺ヶ沢
鰺ヶ沢にある「新設海浜公園」でわさおの養女・ちょめに遭遇 公園を散歩するのが日課 鰺ヶ沢駅前には、地元のアイドルとしてわさおが看板になっている
津軽半島から少し足を延ばして、鰺ヶ沢町にある海水浴場「新設海浜公園」へ。海岸沿いを散策していると真っ白な長い毛が特徴の秋田犬が散歩をしていました。「この姿、どこかで見たことがあるような」と服部アナウンサーが声をかけると、なんと“ブサかわ犬”として全国的に有名になった「わさお」の養女「ちょめ」というではないですか。わさおは、さまざまなメディアに取り上げられ、2011年には映画が作られるほどの“鰺ヶ沢の顔”。2020年に13歳(推定)で、その生涯を終えた際には全国ニュースにも取り上げられました。
ちょめの愛くるしい表情は、わさおの面影をそのままに写しているようで、すっかり癒されてしまいました。
海岸沿いの壁には魚の可愛いイラストが 電灯につけられているのは青森らしいイルカのモチーフ
新設海浜公園は、夏には子供連れの家族で賑わう地元で人気の海水浴場。綺麗に整備された園内は遊具が充実しているだけでなく、壁画や電灯などいたるところに訪れた人を楽しませる工夫がされています。遠くまで見渡せる海岸線は緩やかにカーブしており、津軽半島の形を体感させてくれます。ドライブの息抜きに訪れてみはいかがでしょうか?
※掲載情報は取材時のものです
撮影/吉澤健太 取材・文/小石原悠介