幡多半島
“自然”と“新しい”空間に触れる場所
海山川の豊かな大自然と歴史ある幡多半島には、「砂浜美術館」「宿毛まちのえき林邸」「ネストグランピングプレイス“nokka”」といった、普段なら当たり前すぎて何気なく見過ごしてしまう大切な“何か”を、新鮮なものとして浮かびあがらせてくれる新しい空間があります。せわしない日常に疲れたら、ここで少しゆっくり過ごしませんか。
BGMは波の音、夜の照明は月の光
建物のない「砂浜美術館」
沖合に棲息するニタリクジラが館長を務める黒潮町の「砂浜美術館」。“ありのままの風景”を一つひとつ大切な作品として楽しむという考え方のもと、建物のない長さ4キロメートルの美しい砂浜そのものが美術館となっています。砂浜や海、流れ着く漂流物など目に見えるもの、波や風の音など耳に聞こえるもの、そして黒潮町に暮らす人びとの営みすべてをアートとしてじっくり味わって。
例年4月~10月下旬頃には、“ニタリクジラ館長”に会いに行く「ホエールウォッチング」が開催されており、約80%の確率で遭遇できるそう! 世界最大級の大きさで、平均13mにもなるニタリクジラの生息地は日本ではこの土佐湾だけ。イルカの群れや圧巻のジャンプを見せるトビウオの大群にも会えるかもしれません。出航予定3日前までに予約が必要。
砂浜美術館には大自然を生かしたイベントがあります。美しい砂浜で約1000枚のTシャツが潮風に踊る「Tシャツアート展」は今までで33回、潮風の中でゆれるキルトと、らっきょうの可憐な紫の花が一面に広がる光景を一緒に楽しむ「潮風のキルト展」は27回開催されており、黒潮町の名物となっています。キルト展は、毎年各地から個性的なキルト作品が届くのだとか。
<b>「Tシャツアート展」</b>で展示されるTシャツは、全て一般公募のデザイン。応募したデザインは全てTシャツとなって展示され、終了後は潮の香りと共に手元に届けてもらえます。テーマは自由なので気軽に参加してみて。 例年7~8月頃の夏限定で<b>「夜光虫ツアー」</b>が開催されます。一度光るとその光が変わらないウミホタルとは異なり、夜光虫は波の刺激で光ったり消えたりするため“海のオーロラ”とも呼ばれています。事前予約必須です。 町には<b>「ソルトビー」「ソルティーブ」</b>などの天日塩製塩場があり<b>「天日塩づくり」</b>も人気の体験プログラムの一つ。太陽熱と風力だけで作ることで、まろやかでほんのり甘みさえ感じられる天然天日塩の味を知ることができます。
- 「砂浜美術館」
- ・住所/高知県幡多郡黒潮町入野(Google Map)
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- ※グッズ購入などができる「砂浜美術館事務局」は、高知県幡多郡黒潮町浮鞭3573-5 ビオスおおがた情報館内にあります
- 「Tシャツアート展」
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- 「潮風のキルト展」
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- 「ホエールウォッチング」「夜光虫ツアー」(大方ホエールウォッチング)
- ・住所/高知県幡多郡黒潮町入野227−ロ(Google Map)
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- 「ソルトビー」
- ・住所/高知県幡多郡黒潮町熊野浦90-4(Google Map)
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- 「ソルティーブ」
- ・住所/高知県幡多郡黒潮町佐賀49(Google Map)
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カフェやレンタルスペースで賑わう人気スポット
築130年の歴史的建造物「林邸」
2018年4月に新たな歴史観光施設としてオープンした「宿毛(すくも)まちのえき林邸」。併設される「林邸カフェ」は地元の方にも観光客にも評判で、ガラス張りの建物は自然光がたっぷり入る心地よい空間。朝9時から夕方16時まで営業しており、地元食材をふんだんに使用した食事やスイーツメニューが人気です。
宿毛まちのえき林邸は、幡多半島で近代日本の発展をリードし、三代続けて大臣を輩出した林家が、1889年に建築した「林邸」を最新の建築技術を駆使して改修したもの。当時は林邸が自由民権運動の本拠地だったことから、刺客に備えた「見張り部屋」が正面玄関上に設けられるなど、歴史的背景に基づいた独特な機能が多彩かつ優美に盛り込まれています。
建築から130年以上経った現在では、高知県内でも唯一の歴史的な住居建造物として重要な役割を担っており、その和室のレンタルスペースは市民の新しい交流の場となっています。4~14畳まで大小さまざまな8つの和室は1部屋1時間300円、キッチンスペースは1時間500円で利用可能。
現在はイルミネーションイベントを開催中で、2022年1月15日まで約4万個のLEDに彩られた美しい林邸を見ることができます。
歴史に想いを馳せながら、併設される<b>「林邸カフェ」</b>でほっと一息。コーヒーや紅茶だけでなく、<b>「八代の日本古来のはすの葉茶」</b>などの薬草茶も。スイーツは、地元でとれる旬のフルーツを使った期間限定メニューが人気です。 ランチは、<b>「林邸うどん」</b>や数種類のスパイスを使った特製カレーが人気!どれを選ぶか迷ったら<b>「ごろごろチキン&チーズキーマの合いがけカレーランチ」</b>がおすすめ。カレーメニューはテイクアウトも可能です。 林邸カフェ店内に設けられた雑貨スペースには、財布などの革製品、箸置きなどのキッチンツールの他、天日塩などの名産品など、こだわりの雑貨が取り揃えられています。人気はお冷グラスなんだそう。
- 「宿毛まちのえき林邸」「林邸カフェ」
- ・住所/高知県宿毛市中央3-1-3(Google Map)
- 詳細はコチラ
太平洋をひとりじめする19時間ステイ
「ネストグランピングプレイス“nokka”」
目の前に太平洋を臨む草原のトレーラーハウス! 2021年7月にオープンした話題の宿泊施設「ネストグランピングプレイス“nokka”」。“何もしない”を楽しむことが、ここで過ごす醍醐味。誰もいない砂浜、室内でも聞こえる静かな波の音、太平洋から昇る朝日と沈む夕陽、夜空に煌めく無数の星・・・何にも縛られない穏やかな時間の中で、大自然の素晴らしさに気付くことができます。
2棟設置されるトレーラーハウスは客室・ウッドデッキ・ルーフテラスで構成されています。大自然ならでの抜群のロケーションはもちろんのこと、併設する黒潮町の人気リゾートホテル「ネスト・ウエストガーデン土佐」の大浴場を利用できるなど、快適な設備も整っているので、グランピング初心者には嬉しい限り。
海風を感じながらの、ウッドデッキでのディナーには「土佐佐賀かつおのシダープランク香草焼き」や「四万十ポークの自家製ソーセージ」など、こだわりの高知食材がずらり。設置されたバーベキューグリルで調理しながら、開放的な食事を楽しんで。骨つき四万十鶏を使ったダッチオーブントマト鍋がメインの、ほっこり温まる期間限定・鍋ディナーもあります。
ウッドデッキにはアウトドアテーブル・チェア、テラスにはアウトドアコットなどが設置されています。食後には、淹れたてのコーヒーを片手に海や星空を眺めて、思い思いの時間を過ごすことができます。 清潔感のある客室で思う存分リラックス。客室にはリビング、キッチン、ベッドルームのほか、シャワー・トイレルームが完備されています。朝食付きプランは、客室まで朝食を運んできてくれるサービスも。 併設する「ネスト・ウエストガーデン土佐」内には、旬の素材を一番美味しい状態で提供する人気の洋菓子店<b>「おいしいお菓子tutu」</b>があります。ディナーのデザートには、こちらの日替わりケーキが登場しますよ。
- 「ネストグランピングプレイス“nokka”」(「ネスト・ウエストガーデン土佐」併設)
- ・住所/高知県幡多郡黒潮町入野184(Google Map)
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- 「ネスト・ウエストガーデン土佐」
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- 「おいしいお菓子tutu」(「ネスト・ウエストガーデン土佐」内)
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※価格などの情報は取材時のものです。