国東半島
美しき歴史に触れる場所
国東半島では神仏習合の原点となる、六郷満山文化と呼ばれる独特の山岳宗教文化が栄えています。国東市には山岳信仰の世界を体感できる「両子寺」をはじめ、数多くの寺院が存在し、1300年にわたり、その文化が受け継がれています。また、杵築市には「杵築城」を中心とする城下町に武家屋敷が連なり、江戸時代の風情に溢れています。色濃く残る歴史の奥深さを、ゆっくり味わってください。
着物姿でもっと楽しい!もっとお得!
和服の似合う“坂”の城下町・杵築
1934年築城で、”日本一小さいお城”とされる「杵築城」。大分空港からバスで40分程の地・杵築のランドマークとして、約600年もの間そびえ立っています。この杵築は“和服の似合う町”として、着物での来場者には公共観光文化施設の入館料無料や、対象店での食事の割引など嬉しい特典が。江戸時代の風情を満喫できて、お得にもなる着物姿でぜひ散策を楽しみましょう。城下町内「レンタルきもの和楽庵」で気軽にレンタル可能です。
杵築は日本でただ一つの“サンドイッチ型城下町”と呼ばれており、歴史だけでなく景観そのものにも訪れる価値があります。その理由は、代表する2つの坂、北台にある「酢屋の坂」と南台にある「志保屋(塩屋)の坂」が、杵築城を中心に挟みあうように一直線に結ばれているため。2つの坂の谷あいから酢屋の坂を見上げると、趣きある写真を撮ることができます。また、杵築城と城下町を一望できる「杵築城展望台」からの眺めも見逃せない絶景! 城へ通じる散策道には、春は桜、秋は紅葉を見ることができ、四季折々で違う風景に。寒さが深まり空気が澄む季節は、杵築城と守江湾のコントラストがより美しく見えます。
一味違う体験をしたいなら予約必須の「杵築城メモリアルドローン」がおすすめ。天守に入っているところをドローンで動画撮影してもらい、その場でデータを受け取れます。空中からの映像は今までにない思い出になるはず!
杵築市最大のイベント<b>「きつきお城まつり」</b>は、江戸時代のお殿様やお姫様、侍などに扮して城下町を練り歩く仮装行列が名物。夜には花魁道中を見ることができます。例年5月のGW開催ですが、状況次第で延期や変更があります。 仲秋の名月に合わせ、2日間に渡って18~21時に開催される<b>「観月祭」</b>は、竹の行燈(あんどん)と月明かりが武家屋敷や石畳を照らし、城下町全体がノスタルジックな雰囲気に。状況次第で開催延期や変更があります。 <b>「レンタルきもの和楽庵」</b>では1人3,000円(税込み)で、350着の中から選んで着物一式レンタル~着付けまでしてくれます(※ヘアセットはありません)。WEB予約は3日前まで可能、それ以降はお電話でお問合せを。
- ●「杵築城」
・住所/大分県杵築市杵築16-1(Google Map)
●「酢屋の坂」「志保屋(塩屋)の坂」
・住所/大分県杵築市杵築(Google Map)
●「杵築城展望台」
・住所/大分県杵築市南杵築185(Google Map)
●「杵築城メモリアルドローン(きつき空飛ぶ観光協会)」
詳細はコチラ
●「レンタルきもの和楽庵」
・住所/大分県杵築市杵築372-4(Google Map) - 詳細はコチラ
坂道散策に歩き疲れたら…
杵築城周辺おすすめグルメを堪能
坂や街並み、杵築城を満喫した後は、ここでしか食べられないグルメを堪能しましょう! 酢屋の坂を上り切った場所にある、北台武家屋敷郡の一つ「能見邸(のうみてい)」は江戸時代末期に建築された武家屋敷。敷地面積は1440㎡、延べ床面積は250㎡、そして12の部屋を持つなど格式の高さが伺える建築物です。その能見邸の奥の間に併設されるのが、甘味処「台の茶屋」です。
美しく保たれる日本庭園を縁側で眺めながら、煮物・焼き物・揚げ物など季節によって内容が変わる「松花堂弁当」や、「お抹茶」などの和風甘味を味わえると人気です。7日前までに事前予約をすれば「お抹茶体験」として簡単なお茶のお作法を体験可能。静かで厳かな雰囲気の武家屋敷で茶道に触れながら、日替りの和菓子がいただけます。杵築の名産紅茶「べにふうき」なども販売しているので、お土産品の購入もおすすめです。 他にも、城下町には自然豊かな杵築の海の幸・山の幸にこだわる飲食店が沢山! 杵築産の鱧、牡蠣、杵築牛など豪華食材をつかった名物グルメや、お昼時には行列ができる和食屋や洋食屋など、種類もジャンルも豊富なので、何を食べるか迷ったら「杵築グルメマップ」を参考にしてみて下さいね。
地元水産会社直営の<b>「お食事処 故郷(ふるさと)」</b>は、杵築市で水揚げされた鱧を使用した名物「ハモざんまい」など、新鮮な魚介料理が豊富。郷土料理のとり天、団子汁、りゅうきゅうが一度に楽しめる「故郷定食」も人気です。 人気コミック『美味しんぼ』でも紹介された16代続く老舗料理屋<b>「若栄屋(わかえや)」</b>は、鯛茶漬け「うれしの」が名物。昔、鯛茶漬けを食べた殿様が「うれしいのう」と呟いたことから名が付いたとか。隠れ名物「鯛の兜焼き」もおすすめ。 地元食材料理と美味しい日本酒を提供する<b>「芳の芽(ほうのめ)」</b>。大分県産黒毛和牛「豊後牛」を使ったメニューが豊富なので、ガッツリ気分の時は「大分和牛のガーリックライス」「炭火焼ハンバーグステーキ定食」をどうぞ。
- ●「台の茶屋」(「能見邸」内)
・住所/大分県杵築市杵築208-1(Google Map)
詳細はコチラ
●「杵築グルメマップ」
詳細はコチラ
●「お食事処 故郷」※ご来店時は事前に店舗にご確認ください
・住所/大分県杵築市杵築北浜665-172(Google Map)
●「若栄屋」※ご来店時は事前に店舗にご確認ください
・住所/大分県杵築市杵築665-429(Google Map)
●「芳の芽」※ご来店時は事前に店舗にご確認ください
・住所/大分県杵築市南杵築1642-6(Google Map)
子授けにご利益あり
紅葉の季節に訪れたい両子寺
車で大分空港から30分程、ご紹介した杵築城下町からは40分程の場所に位置し、大分交通の定期観光バスツアー「国東半島史跡巡り」でも訪れることができる「両子寺」は、縁結び・子授けにご利益があるというパワースポット。参拝記念の子授けグッズが人気で、全国から多くの人が訪れます。大分県内でも屈指の紅葉スポットとしても有名で、例年11月頃には2万人を超える見物客で賑わうほど。
見どころ、そしてシンボルは、なんと言っても2mを超える力強い仁王像! その足元には「ご参拝の方で足腰の悪い方は仁王像の足をさすって強い足にあやかってください」と書かれた札があります。記念撮影を終えたら、ぜひパワーをもらってから参拝に向かって下さいね。 両子寺は国東半島最高峰(標高721m)の「両子山」の中腹にあるため、歩きやすい靴で行くのがおすすめ。毎年5月頃の山開き後や気候の良い秋口には、両子寺~両子山山頂までの登山イベントが不定期で開催されます。両子寺法嗣が「両子の森プロジェクト」を立ち上げて清掃活動を行うなど、「全国森林浴の森100選」に選ばれる両子山の自然は、地元住民の皆さんの手によって守られています。
両子寺では、周辺の農家さんが高地の田んぼで育てた<b>「両子米」</b>が販売されています。両子寺から車で5分程の<b>「走水(はしりみず)観音」</b>から、両子山の麓に湧き出す、きれいで美味しい水で作られています。 広い境内散策の後は、素晴らしい景色を楽しめる露天風呂が魅力の天然温泉<b>「国見温泉あかねの郷」</b>でリフレッシュ! 宿泊施設として、カナディアンログ製のコテージ4棟、和室と洋室がそれぞれ4室あります。 ランチには、両子寺の参道入り口にある<b>「両子河原座」</b>がおすすめ。名水で作られる蕎麦が美味しいと評判で、季節の小鉢6種が嬉しい名物「開運そば」や「天ざる蕎麦」「鴨ネギ蕎麦」が人気です。季節限定メニューもあります。
- ●「両子寺」
・住所/大分県国東市安岐町両子1548(Google Map)
詳細はコチラ
●大分交通 定期観光バスツアー「国東半島史跡巡り」
詳細はコチラ
●「国見温泉あかねの郷」
・住所/大分県国東市国見町赤根2064-3(Google Map)
詳細はコチラ
●「両子河原座」
・住所/大分県国東市安岐町両子1594-1(Google Map)
詳細はコチラ
※価格などの情報は取材時のものです。