ここがイチオシ！
北松浦半島

多彩なお祭りに合わせて訪れたい

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旅先で出合うお祭りって、日常を離れた雰囲気に包まれて、いつもより気分が高揚しますよね。長崎県北松浦半島には、九州北部を代表する伝統的なお祭りから獲れたての旬のお魚が楽しめるイベントまで多彩な行事があります。

江迎千灯籠まつり

夕闇が広がると、町中に飾られた灯籠とシンボルである灯籠タワーが一斉に点灯。そして、祭りの盛り上がりが最高潮に達したときに打ち上がる華やかな花火。ここ長崎県佐世保市江迎には、観光客数40,000人を誇る、九州北部でも屈指のお祭り「江迎千灯籠まつり」があります。

このお祭りは約500年前の戦国時代に始まった、無病息災を願う江迎町の伝統行事。灯籠タワーは高さ25メートルもあり、千をはるかに超えるおおよそ3,500個もの灯籠が取り付けられ、町全体では約10,000個近くも飾られることもあったそう。開催日は毎年8月23日と24日で、両日とも夜には花火が打ち上げられ、その迫力と華やかさで観光客の目を楽しませます。

そして、この祭りのもう一つの見どころは日中行われる「水かけ地蔵まつり」。地元の子供たちがお地蔵さまを乗せた神輿を担いで寿福寺を出発、嘉例川（かれいがわ）でお地蔵さまに元気に水をかけます。その後、お神輿を担いで町を練り歩きますが、今度は沿道の人々が子どもたちに水をかけて無病息災を願います。

昼は水かけ地蔵まつり、夜は千灯籠まつりと、一日のあいだでガラッと違う雰囲気が楽しめるから、旅の満足度がとても高くなること間違いなし！

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肥前えむかえ繭玉まつり

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まちを盛り上げたいという思いのもと、約20年前に始まったのが「肥前えむかえ繭玉まつり」です。毎年3月中旬から始まるこのお祭りの期間中、商店街の軒先には無数の色鮮やかな繭玉が飾られます。繭玉とは発泡スチロールの玉に切れ目を入れて、色とりどりの布を押し込んだ飾り玉のことで、もともとは豊作を願う正月の飾り物でした。

町内には５つの工房があり、自分だけのオリジナル繭玉が作れる体験も。そのほか、近くで桜並木の散策もでき、イベントも盛りだくさんなので一日かけて楽しめます。

江迎で一押しのグルメスポットは築100年余りの古民家をリノベーションした「恢復食堂ÔTAYA」です。ここは江迎町活性化プロジェクトの一環で運営されている食堂で、食を通して健康を恢復させ、訪れる人たちの憩いの場になることを目指しています。

食材は地元で採れた卵や自然に近い環境で育てられた放牧豚、そしてお隣の松浦市で獲れた新鮮なアジなどを使い、味噌や塩麹、醤油麹や甘酒など発酵食材で調理。まさに心身ともに「恢復」を目指したメニューばかりです。店内では繭玉の飾りや、「恢復」の視点でセレクトされた地元の食品なども販売しています。お祭りや町歩きで疲れた体も、ここの恢復メニューで元気が戻りそう！

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河津桜・シロウオまつり

長崎県下第2位の長流「佐々川」には春の訪れを告げる風物詩が二つあります。一つは佐々川下流の桜づつみ遊歩道（およそ1.5km）にある約260本の「河津桜」です。ここの河津桜は例年2月中旬ごろから開花する早咲き桜で、花は濃いピンク色、そして咲いている期間が1カ月と長いことが特徴。川岸には菜の花も咲いていて、ピンクと黄色の組み合わせが可愛い、とても春らしい風景を楽しめます。

そして二つめは、佐々川で行われている「シロウオ漁」。産卵のために海から川へ上ってきたシロウオを四角い網で獲る「四つ手網漁」という伝統的な漁法で、2月上旬から3月末まで行われます。川の両側にはおよそ70基の足場が並び、漁をする人は真剣そのもの。事前予約が必要ですが、このシロウオ漁を体験することもできるんです。

ちなみにシロウオはハゼ科の魚で、シラウオとは別の種類の魚。透き通ったアメ色の体が特徴です。ポン酢で食べる「踊り食い」が有名ですが、かき揚げやお寿司もおすすめ。

そんな河津桜とシロウオ漁が最盛期を迎える3月1日から31日まで、佐々町では「河津桜・シロウオまつり」が開催されています。シロウオ漁体験や駅裏でのステージイベント、期間限定のシロウオ料理を楽しむ人たちで賑わいます。そして、地元の商店を巡る「おもてなしフェアスタンプラリー」では、3店以上でお食事やお買い物をすると、抽選で町内の特産品のプレゼントも。目では桜を、舌ではシロウオを楽しんで春の到来を感じてみて！

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※価格などの情報は取材時のものです。

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