幡多半島
楽園の海と雄大な川
高知県はなんと森林率が日本一って知ってましたか? 県土の84%が森林の高知県は、数字があらわす通り自然がたっぷり。中でも幡多半島は、国内屈指のダイビングスポットとも言われる「柏島」や、日本三大清流の一つ「四万十川(しまんとがわ)」、四国最南端の「足摺岬(あしずりみさき)」など、大自然の絶景スポットを数多く有しています。美しい景色を満喫した後は、人気のアクティビティや美味しい名物グルメを楽しんで!
船が宙に浮かぶ美しき楽園
透明度抜群な「柏島」
ここが日本だとは思えないような、エメラルドグリーンの澄んだ海に驚くこと間違いなしの「柏島」。高知駅からは電車とバスを乗り継いで最短で3時間半ほど、高知県最南端にある周囲約4㎞のこの島には400名ほどの住民が暮らしています。
「船が宙に浮いて見える」ほど海水の透明度が非常に高く、太陽の光が海底のサンゴあたりまで届くのだとか。周辺に土砂やプランクトンなどを運び込む河川がないことが透明度の高さの理由。なかでも黒潮の影響で、5月末~6月頃/9月末~10月頃が1年のうち最も海がキレイに見えます。訪れる時間帯は午前中がおすすめ。
柏島から車で10分ほどの「大堂山展望台」は、柏島全体を見渡せる絶景スポット。標高246.9mの「大堂山」の山頂にあるため、天気のいい日には、西の方角に沖ノ島や大分県・宮崎県なども見渡すことができます。東は幾何学模様の白い断崖絶壁が続く大堂海岸、南には一面の太平洋と、360°のパノラマビューは圧巻です。
この島では”てんぐさ”が多く獲れるため、「ところてん」が名物グルメ。地元住民も観光客も訪れる人気店「お好みきみ」では、鰹出汁をかけた自家製のところてんに刻み大葉がトッピングされています。創業から40年以上続く、昔ながらの味をぜひ堪能して。
SNSでも話題の“船が宙に浮いて見える”写真は、満潮時に撮るのがベスト! 海底に映る影が離れて見えるので、より浮いて見えます。柏島から歩いて15分ほどの<b>「竜ヶ浜キャンプ場」</b>上の県道からの撮影もおすすめ。 1000種類以上、日本の海の1/3の魚種が生息しているとも言われる<b>国内屈指のダイビングスポット</b>。沖縄や海外から来る人もいるんだとか。シュノーケリングなど様々なアクティビティで美しい海を楽しめます。 地元では“青の洞窟”と呼ぶ人もいる、奥の方まで光が差し込む洞窟など、美しい秘境を満喫できる柏島発着の<b>「グラスボートツアー」</b>も人気。船底のガラス越しに、海の中の生き物やサンゴを見ることができます。
- 「柏島」
- ・住所/高知県幡多郡大月町柏島(Google Map)
- 「大堂山展望台」
- ・住所/高知県幡多郡大月町一切(Google Map)
- 「竜ヶ浜キャンプ場」
- ・住所/高知県幡多郡大月町柏島1001-1(Google Map)
- 詳細はコチラ
- 「お好みきみ」※ご来店時は事前に店舗にご確認ください
- ・住所/高知県幡多郡大月町柏島149-2(Google Map)
全長196㎞の“日本最後の清流”
「四万十川」の絶景
高知県内でも有数の人気観光名所として名高い「四万十川」。
全長196kmは四国最長で、本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」と言われ、静岡県の柿田川、岐阜県を源流域とする長良川とともに「日本三大清流」の一つとも言われています。
また、四万十川流域は2009年2月に国の「重要文化的景観」に選定されており、その景観を代表する施設として「沈下橋」が「重要構成要素」に位置付けられています。沈下橋とは増水時に水面下に沈むことを想定して建設された橋。欄干がないのが特徴で、四万十川本流に22本、支流に26本の合計48本あると言われています。四万十川最下流にある「佐田沈下橋」が最も有名ですが、ぜひお気に入りの沈下橋を見つけてくださいね。
その澄んだ水で、環境省選定「名水百選」にも選ばれている四万十川の名物といえば、天然ウナギが有名ですが、その他に天然のアユ、手長エビ(川エビ)、ゴリ(ハゼの仲間・チチブの稚魚)も多く漁獲されています。四万十川周辺にある飲食店「四万十屋」「さこや」では、天然ウナギはもちろん、アユの塩焼き・手長エビやゴリの唐揚げなど四万十名物の様々な魚料理を楽しむことができます。
アクティビティで四万十川の美しさを間近で体感してみて。<b>カヌー・SUP・ラフティング</b>など、初心者から体験できるメニューが豊富で、友人や家族での少人数グループはもちろん、1人参加が可能なプランも。 <b>「四万十の碧(あお)」</b>が運航する屋形船は沈下橋をくぐる唯一の船で、「三里沈下橋」の下をくぐりぬけて「佐田沈下橋」まで進みます。その他、<b>「なっとく」「舟母浪漫(せんばろまん)」</b>が運航する屋形船も人気。 例年5月下旬~6月上旬頃までは、夜になるとホタルの光が水面にも映って幻想的な四万十川を楽しむことができます。毎年大人気の<b>「ホタル観賞船」</b>は事前予約必須! 一生に一度は見てほしい景色です。
- 「四万十川」
- ・住所/高知県四万十市佐田(Google Map)
- 「四万十の碧(あお)」
- ・住所/高知県四万十市三里1446(三里乗船場)(Google Map)
- 詳細はコチラ
- 「なっとく」
- ・住所/高知県四万十市田出ノ川846-1(Google Map)
詳細はコチラ - 「舟母浪漫(せんばろまん)」
・住所/高知県四万十市入田16(Google Map) - 詳細はコチラ
- 「四万十屋」※ご来店時は事前に店舗にご確認ください
- ・住所/高知県四万十市山路2494-1(Google Map)
- 詳細はコチラ
- 「さこや」※ご来店時は事前に店舗にご確認ください
- ・住所/高知県四万十市佐田2390(Google Map)
地球の丸さを実感!
270度の水平線を見渡す「足摺岬」
『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で訪れる価値がある場所として、それぞれ二つ星を獲得した「足摺岬」と「足摺岬からの眺望」。ここは四国最南端の岬で、「足摺展望台」からの視界はなんと270度! 彼方にのぞむ水平線がアーチ状に見え、地球が丸いことを実感できる場所です。国内最大級の灯台の1つである「足摺岬灯台」は、岬の断壁に立ちシンボルともなっています。
平安時代に弘法大師が“あまりの遠さに足を引きずりながらはるばるやって来た”ことから「足摺岬」と名が付いたこの場所(※由来は諸説あり)には、「足摺岬七不思議」と呼ばれる、弘法大師が建立した金剛福寺にまつわるいくつもの“不思議”の言い伝えが。遊歩道沿いに不思議にまつわるスポットが点在しているので、ぜひ探しながら散策してみてください。
足摺岬に来たら絶対に食べてほしい名物は、新鮮な「清水サバ」。足摺岬沖は潮流が速くエサが豊富で、身の締まったサバが一年を通じて一本釣りで漁獲されています。足が早く生食は避けられがちなサバだからこそ、ここではぜひ生で食べてほしい!「魚田」では、新鮮なお刺身や漬けにぎり、「お川」では新鮮かつお得なランチがおすすめです。
海から見上げる足摺岬を見られる<b>「足摺岬クルーズ」</b>は、足摺岬灯台の真下の巨大な洞窟や、ハート型に見える県の天然記念物<b>「白山洞門」</b>、冷え固まったマグマでできた迫力ある海岸などを約60分で巡ります。事前予約必須。 土佐清水市観光ボランティア会による<b>「足摺七不思議ガイドツアー」</b>では、足摺岬の景観を楽しみながら七不思議のスポットを巡ります。写真の<b>「亀石」</b>は大海亀が顔を出すという「亀呼場」の方向を向いているそう。 足摺岬で絶対に食べてほしい清水サバは、新鮮だからこそ提供できる“お刺身”を選んで! 土佐清水市街地も含め、清水サバを食べられる飲食店22店舗を紹介している<b>「清水サバMAP」</b>もぜひ参考にして下さいね。
- 「足摺岬」「足摺岬展望台」「足摺岬灯台」
- ・住所/高知県土佐清水市足摺岬1349観光案内所(Google Map)
- 「足摺岬クルーズ」
- 詳細はコチラ
- 「足摺七不思議ガイドツアー」
- 詳細はコチラ
- 「居酒屋 魚田」※ご来店時は事前に店舗にご確認ください
- ・住所/高知県土佐清水市栄町14-10(Google Map)
- 「鮮魚介料理 お川」※ご来店時は事前に店舗にご確認ください
- ・住所/高知県土佐清水市中央町5-6-2(Google Map)
- 「清水サバMAP」
- 詳細はコチラ
※価格などの情報は取材時のものです。