江能倉橋島
呉市、江田島市には訪れておきたい水際スポットがある
江能倉橋島半島地域は瀬戸内海にあり、島も多いので、海辺の絶景が豊富です。せっかくここまで来たのなら、ぜひまわってみていただきたい場所をピックアップしました。どこも心落ち着いた時間を過ごせる、大人向けのスポットばかりです。
天狗岩
道なき道を抜けると目の前に広がる絶景。 その先の絶景を求めて岩を登ってみる上田さん。 さらに登ります。
くねくねと陀峯山(だぼうざん)の細い道を車で登っていくと、突如現れる「天狗岩」の看板。しかし、その先は整備された道ではなく、「本当にこの道かな?」と思いながら藪をかき分けつつ進むと、突然目の前に絶景が広がります。山々、青い海、いくつかの橋などが見渡せるという、なかなか体験することができない絶景スポット。山の中にありながら、奇岩がむき出しになった場所ですが、なぜだか心が落ち着くという声も。
柵や注意書きもない空間は珍しく、遮るものがない状態で目の前に絶景が広がります。岩場は広く安定しているので、恐怖心もなく寛いだ気持ちで景色を眺めることができる場所です。
- 天狗岩
広島県江田島市大柿町大君
江田島荘
庭にオーシャンビューの「足湯」。 ビーチに直結した素晴らしい立地。 テラス付き特別室。 海と山が目の前に広がる、大きな窓が開放的なロビー。
海の目の前に位置するお宿「江田島荘」。庭の足湯に腰掛けると、もちろん眼前は海。時間ごとに移り変わる海を眺めながらの足湯で、身も心もほぐれていくのを実感します。オーシャンビューのテラス付きの特別室(1泊1人¥57,800~)でゆったりと寛ぎ、様々なドリンクが用意されている広々としたロビーでぼーっと海を眺める人もいれば、読書をする人、仕事をしている人も。ビーチに直結しているので、家族連れにも最適。館内には和紙作家のアート作品も置かれ、心身ともに満ち足りた旅を実現してくれる空間です。
隣接している江田島温泉は、塩化物泉と硫酸塩泉によって体を芯から温めてくれながらなめらかな美肌に導いてくれます。源泉かけ流しの内風呂、露天風呂、寝湯、ミストサウナ、半露天の貸切風呂が完備されています。
- 江田島荘
広島県江田島市能美町中町4718 TEL0823-27-7755 - 詳細はこちら
若宮さん
かがんで通るくらい小さな鳥居。 すぐ隣は防波堤。
「若宮」とは幼くして皇位を継承した安徳天皇の幼少時の呼び名。1185年、屋島の戦いに敗れた平氏は安徳天皇を奉じて壇之浦へ向かう途中、長い船旅で疲れた幼い天皇を、美しい海岸線だった音戸町藤脇で慰められたそうです。後日、天皇が祖母に抱きかかえられ壇之浦の海に沈んだという悲報を聞いた藤脇の住民は、悲運の安徳天皇を偲び石塔を建て供養しました。さらに1842年、地域住民によって建てられた祠が「若宮さん」の始まりと伝えられています。かがまないと通れないほどの小さな鳥居が特徴的。防波堤の脇にひっそりと佇んでおり、散歩コースに最適です。防波堤を歩き、海を眺めながら「若宮さん」でお詣りを。
- 若宮八幡神社
広島県呉市音戸町藤脇3丁目15-12
半島内を車で移動中は、ほぼ海沿いを走ることに。移りゆく海の景色は美しく、夕方にはこんなマジックアワーに出合えることも。車を停めてしばらく眺める時間も旅の醍醐味。
【番外編】江能倉橋島半島地域を訪れたら、このあたりまで少し足を延ばしてみて
安芸灘大橋 白崎園 蒲刈大橋
江能倉橋島半島よりも東側に位置する「安芸灘とびしま海道」にあるのは7つの橋。中でも「安芸灘大橋」は都道府県が管理する橋の中では日本一の長さ1175mを誇ります。とびしま海道の一番最初の島である下蒲半島にかかる安芸灘大橋のすぐ麓にあるのが「白崎園」という展望公園。アート作品の展示などがあります。「蒲刈大橋」は広島県内でもっとも大きなトラス橋。7つの橋はどれも特徴的で、見る角度によって表情が変わりますから、眺めるだけでも満足できそうです。
- 白崎園
広島県呉市下蒲刈町下島
松濤園
蒲刈大橋、海、山を眺めながらゆったり過ごせます。 縁側で少しひと休み。 建て付けが美しい日本家屋に惚れ惚れ。 高田一郎氏の西洋ランプコレクション。 手入れが行き届いた美しい庭を歩く。
呉市下蒲刈町にある美術館・資料館の「松濤園」。館内には4つの資料館があり、松の美しい庭を堪能しながら見てまわることができます。各地から移築または復元したという日本家屋がまた美しく、中でも蒲刈大橋を望むことができる2階の部屋は風雅であり、流れる時間の早さまで変えてしまいそう。西洋ランプのコレクションは圧巻の品揃え。海沿いという立地もあり、清々しいほどに開放感のある美しい園内や日本家屋は、呉市の指定有形文化財として登録されているものもあります。
- 松濤園
広島県呉市下蒲刈町下島2277-3 TEL 0823-65-900
営業時間9:00~17:00(入館は16:30まで) 休館 火曜日(祝日の場合は翌日)
入館料 一般800円、高校生480円、小中学生320円 - 詳細はこちら
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※価格などの情報は取材時のものです。
撮影/中川正子 取材・文/柿本真希