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島のフードロス問題から生まれた新・名物郷土料理

倉橋島お宝フリット

「日本の渚・百選」に選ばれた、濃い緑の松林と白砂の海岸が続く絶景スポット”桂浜”がある広島県・倉橋島。この島には、フードロス問題を解消するために島民が力を合わせて生み出した「倉橋島お宝フリット」という名物料理があります。課題解決と同時に美味しい料理を提供する、まさにSDGs的なプロジェクトである倉橋島お宝フリットについて詳しくご紹介します。

島のフードロス問題から生まれた「倉橋島お宝フリット」

サイズが不揃い、収穫量が少ないなどの理由から市場で取引することができない未利用食材。倉橋島では魚や野菜などの未利用食材を多く抱え、フードロスが発生している状態でした。

味は美味しいのにサイズが満たないだけで消費者に届かない。このことに島の農家さんや漁師さんはもどかしさを感じており、未利用食材の活用方法を模索していたところ、「新しい名物郷土料理を作ろう!」という結論にたどり着きました。

新・名物郷土料理の開発は、広島県に所縁のあるシェフ・樫村仁尊氏を中心に始まりました。国内外のイタリアンレストランでの経験がある樫村シェフのアイデアをもとに、島の旬の食材を使ったフリットを作る「倉橋島お宝フリット」プロジェクトが誕生。

島の飲食店それぞれのアレンジを加えながら、どんどん広がっていってほしいという想いから、あえて特定のレシピを作るのではなく、料理の「枠組み」を作ったんだとか。

島の恵みをじんわり感じる「倉橋島お宝フリット」のこだわりポイント

〈ポイント① 倉橋島で採れたお宝食材を使用〉

倉橋島の各地域でとれる、海と山のさまざまなお宝食材を使用することが「倉橋島お宝フリット」のルール。

たとえば、倉橋島で昔からよくとれるシロザメの一種である「のうくり」。全長1メートル弱の歯がないサメで、オーストラリアでは一般的に食べられていますが、日本ではなかなか市場に流通せず未利用食材とされてきました。

その味は鯛のように旨味が強く、ふんわりとした食感が特徴で、「むしろ鯛より美味しい!」と絶賛するお客さんも多いんだとか。魚介類だけではなく、倉橋島名産のトマト、じゃがいもなどの野菜もフリットにします。

〈ポイント② フリットの衣には「ちりめん」をたっぷり〉

島のお宝食材につける衣には、倉橋島ブランドのちりめん粉をたっぷり入れるのもこだわりルールのひとつ。島でたくさんとれるちりめんですが、商品として売り出せないサイズのものをお宝フリットに有効活用しています。

風味豊かな大人味の「燻製ちりめん衣」と、チーズをちりめん衣にプラスした子供にも人気の「チーズちりめん衣」の2種類のレシピのどちらか相性がいいほうを、店舗が選んで料理を作ります。

〈ポイント③ レモンのタルタルソース〉

また、倉橋島お宝フリットに合わせるのは島の名産であるレモンを効かせたタルタルソース。レモンの皮をすりおろし混ぜ込むのがポイントで、フリットとの相性抜群の爽やかなソースに仕上がっています。

定食、うどん、バーガーなど…島の飲食店で「倉橋島お宝フリット」が拡大中!

桂浜の海辺にある「sea side cafe ALPHA」が、倉橋島お宝フリットのメニューを出した1号店。大きな窓から瀬戸内海を眺め、ゆったりとした時間を過ごせることで大人気のこちらのカフェでは、通年お宝フリットが味わえる定食を提供しています。

旬の魚2種類、野菜3種類ほどの具材にちりめん粉とチーズをたっぷりまぶした衣で揚げる「sea side cafe ALPHA」のお宝フリットは絶品なんだとか。また、倉橋町の「こまつのパン屋」がオリジナルで作っているピタパンに挟んでいただく「倉橋島お宝フリット ピタパンセット」も大人気。

ほかにも民宿や旅館で食べられるお宝フリットや、かきあげのお宝フリットがのったうどんが食べられるお店、白身魚のフリットとたっぷりのタルタルソースがサンドされたハンバーガーを提供するカフェなども多数。倉橋島へ遊びに行った際には、ぜひお宝フリットを何種類も味わってみてください。

  • 「sea side cafe ALPHA」の営業時間や詳細は こちら から


※価格などの情報は取材時のものです。

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