薩摩半島
静かに佇む”海景色と一体”に
神話から誰もが知っている昔話まで、”物語の舞台”が数多く点在し、神秘的な魅力にあふれる鹿児島・薩摩半島。それぞれが秘めたストーリーの登場人物を思い浮かべながら眺めると、ひと味違った景色になりそう。そして静かに佇む海の風景は、日々の忙しさで疲れた私たちの心に寄り添い、優しく包み込んでくれます。帰るころには元気を取り戻せる、そんなパワーに満ちた薩摩半島をご紹介します。
照島、火之神公園、龍宮神社…神話の幻想的パワースポットで日常をリセット
日本で2番目につくられたといわれる「照島」、古事記や日本書紀に登場する海幸彦と山幸彦の舞台の一つ「火之神公園」、浦島太郎で知られる竜宮伝説発祥の地「龍宮神社」と伝説の地が点在する薩摩半島は、幻想的なパワースポットエリア。視界を遮るものがないほど見晴らしのいい絶景を物語とともに辿れば、景色も一層特別なものとして心に刻まれるでしょう。
日本書紀によると、男神・イザナギノミコトと女神・イザナミノミコトによって日本で2番目につくられたという伝説の「照島(てるしま)」(※所説あります)。800個以上の灯篭が幻想的な「六月灯」が有名な照島神社の太鼓橋を渡ると「男淵・女淵」という2つの入江が。かつて薩摩藩の第9代藩主・島津斉宣がここに立ち寄った際、「これはまさに岩を抱いてうずくまる龍の姿だ!」とあまりの美しさに感動したといわれています。 古事記や日本書紀に登場する「海幸彦と山幸彦」。海での漁が得意な兄と、山での狩りが得意な弟の話で、浦島太郎の話の元となっているとも言われています。その神話の中で山幸彦が立ち寄ったと言われる場所がこちらの「火之神公園」。ピクニックや釣り、キャンプ場として人気です。また、サンセットタイムに夕日がささって見える「立神岩」(※TOP写真参照)は必見です。 浦島太郎が竜宮城に旅立ったといわれ、竜宮伝説発祥の地である長崎鼻にあるのが「龍宮神社」。乙姫様が祀られ、玉手箱が保管されています。恋愛、願い事成就のパワースポットであり、願いごとを絵馬ではなく貝殻に書いて壺に奉納するのが特徴。また、長崎鼻は夏頃ウミガメの産卵を見ることができるため「竜宮鼻」とも呼ばれています。
砂風呂に絶景温泉”潮風のはしご”が究極の癒し「ヘルシーランド」
満足度の高い絶景露天風呂、鹿児島の名物でもある砂蒸し風呂、入浴後はキンキンに冷えたビールと温泉のかまどでつくるゆで卵や蒸し野菜、新鮮な地元食材を使ったカツオ料理などを堪能…。地元の方にも人気の海沿い温泉施設「ヘルシーランド」で、日ごろ頑張っている自分へのご褒美DAYとして海と一体になり、ゆっくりと疲れを癒やしてはいかがでしょうか。
人気旅行サイトの「行ってよかった日帰り温泉&スパ」部門 で4年連続全国1位 に輝いたこともあるという絶景露天風呂「たまて箱温泉」。男女日替わりの2つの露天風呂は海と山の絶景が楽しめるので、近くに宿を取って両方楽しみたいところ。海とつながっているかのような”インフィニティ温泉”の眺めは解放感抜群です。 露天風呂とセットで楽しみたいのが砂蒸し風呂「砂湯里(さゆり)」。入浴は約15分という短い時間ながらデトックス効果などが期待できるので、便秘や冷え性などの女性には特におすすめ。開聞岳(かいもんだけ)、錦江湾(きんこうわん)を一望でき、波の音や潮の香りをダイレクトに感じながらスッキリできる砂蒸し風呂はまさに海と一体になれる場所です。 砂湯里では天然の温泉かまど「すめ」でつくるゆで卵や、さつまいもなど鹿児島産の蒸し野菜もいただけます。天然のスチーム料理は格別です。また、施設内のレストランではかつおのたたきや、かつおのあぶり定食をはじめ、地元の食材をふんだんに使った新鮮な料理を楽しめます。
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一組限定のゲストハウスでオーシャンビューを独占
「くしき野白浜温泉みすまるの湯」
目の前に広がるのは海! 朝はこだわりのラテを飲みながら海を眺め、ランチはオーシャンテラスでバーベキュー。夕方はサンセットを見ながら足湯に入り、夜は星を見上げ波の音を聞きながら露天風呂と、まさに海を独り占め状態。一日一組限定のゲストハウスもあり、丸一日楽しむのにうってつけです。
バーベキューテラス、カフェ、お風呂、ゲストハウス…どの施設からも海を楽しめるのが特徴。内湯から抜ける広い露天風呂からは東シナ海だけでなく、沖ノ島まで見渡すことが。カフェや温泉の日帰り利用も可能ですが、ゲストハウスへの宿泊がおすすめ。一組限定なので誰にも邪魔されることなく、暮れていく夕日を楽しめるのは贅沢な時間です。 海を一望できる小高い丘にある一日一組限定の一棟貸しゲストハウス「SUN DOWN」。こちらは’80年代のアメリカ西海岸のモーテルをイメージしてつくられていて、雰囲気のあるインテリアはまるで映画の世界に迷い込んだ気分に浸ることができます。4名から最大10名まで泊まることが可能で、友人や家族と気兼ねなく過ごせます。 ゲストハウスには食堂も併設され、地元の羽島で採れた無農薬野菜が味わえるヘルシーな定食が楽しめます。野菜は皮も根も全ての部位を余すところなく大切に使っています。また「SHIRAHAMA COFFEE STAND」では人気のラテのほかに、目の前の海で獲れたての魚を使ったフィッシュバーガーもあり、テラスで海を眺めながら楽しむ味はまた格別。
- くしき野白浜温泉みすまる湯へのアクセスはこちら
※価格などの情報は取材時のものです。