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四季を彩る季節限定商品も続々

平井製菓の手作りに込めた想い

平井製菓には「ハリスさんの牛乳あんパン」以外にも、魅力的な商品がたくさんあります。引き続き、テレビ静岡・大森万梨乃アナウンサーに平井製菓の人気商品をナビゲートしてもらいました。

あんパンシリーズは通年販売の商品が4種類。「ハリスさんの牛乳あんパン」のベースになった「下田あんぱん」は、小倉あんとこしあん2種類があります。小倉あんには北海道十勝産のきたろまん小豆が使われており、皮が入っているので食感がしっかりしていてボリューミー。あずきの風味をいっそう豊かに感じることができます。白ごまが目印のこしあんは、平井製菓こだわりのなめらかなあんをダイレクトに味わうことができます。

白あんにラム酒漬けのレーズンを入れた「大人なあんパン」も人気の商品。北海道十勝の手亡(てぼう)という香りの良い豆と、同じく北海道産の白小豆(しろしょうず)という豆から作る白あんが自慢です。「白小豆は、生産量がほとんどなく高価なので、和菓子屋でもあまり見かけない希少な豆。白あんも、牛乳あんパンのあんこと同じく、口どけにこだわった自家製あんです」(車澤さん)

通年商品に加えて季節限定商品もきちんと用意されているのは、四季を重んじる和菓子屋ならでは。「桜あんパン」は2月初めから4月中旬に販売される商品です。桜の花や葉っぱを塩漬けしたものを細かくミンチにして白あんにミックス。淡いピンク色が美しいあんパンになっています。花の香りと一緒に、塩味の効いた桜の塩漬けを楽しめます。

5月には入れ替わりで「ひめ桃あんパン」が販売されます。このあんパンには、桃の実がまるっと一個入っています。桃を大きくするために摘果といってひとつの桃に栄養が集まるように間引きする作業があるのですが、この摘果した実を蜜漬けにしたものがあんパンに入っています。この時期の桃は種まで柔らかくそのまま食べることができ、甘い香りを味わえるスイーツになっています。

そして、9月には「栗あんパン」が登場。そのこだわりについて「なるべく大きな栗を入れて贅沢な気分を味わってもらえるようにという想いを込めています」と車澤さんは教えてくれました。1月初旬まで発売しており、正月に帰省する際にお土産として買っていくお客さんも多いとのことです。

そのほか、コーヒーあんに生クリームを絞った「カフェオレあんパン」や粒あんに抹茶の生クリームを絞った「抹茶オレあんパン」という商品を特別販売することも。連休などのタイミングに販売しているので、気になる方は平井製菓のFacebookをチェックしてみてください。

テレビ静岡アナウンサーの大森万梨乃さんに「大人なあんパン」と季節限定商品「ひめ桃あんパン」を実食してもらいました。

【大人なあんパン】

「ほんのり香るラム酒と上品な白あんが絶妙にマッチしています。くちどけがなめらかで、高級感の溢れるあんパンでした。レーズンの食感もほどよく楽しめ、噛むごとにラムレーズンの芳醇な香りが広がります。レーズン独特の酸味は控えめだったので、とても食べやすかったです」

【ひめ桃あんパン】

「『お見事!』と思わず拍手してしまった一品。和菓子×パンの見事な融合を感じました。上品な白あんの甘さと、フルーティな桃の甘さが口に広がります。甘露煮というと甘さが前面に出てくるようなイメージがあったのですが、このひめ桃あんパンは、果実感がしっかりあって、そのまま桃を食べているようなフレッシュさを感じました。老舗和菓子店だからこそ作り出せる唯一無二のあんパンではないでしょうか」

全国菓子大博覧会で金賞に輝いた代表製菓「天城路」を試食

平井製菓が創業したのは1948年。現社長の車澤正登さんの祖父が始めた食料品販売からスタートしました。当時は、食料が配給制であったことから、車澤さんの祖父は小麦や砂糖を預かり、それをオーブンで焼いてパンにするという商いをしていたそうです。それが、車澤さんの父の代になり、パンと和菓子に事業を拡大。伊豆急行が開業した1961年に、ある商品を開発し、和菓子屋としての地位を確立します。大森アナが車澤社長に平井製菓の魅力をさらに引き出すインタビューをしてくれました。

大森アナ:和菓子屋としての平井製菓の看板商品について教えていただけますか?

車澤さん:平井製菓の代表銘菓が「下田天城路」です。全国菓子大博覧会では金賞受賞し、名誉大臣賞を2度受賞させていただきました。地元の子供たちも「天城路ください!」と買い物に来るくらいおなじみの味になっています。

大森アナ:では、その天城路をさっそくいただいてみたいと思います。手のひら収まるくらいの小ぶりなサイズで、食べやすそうです。

車澤さん:まろやかな小倉あんを卵をたっぷり使った皮で包みました。焼菓子のサクサク感がくせになる素朴な味のお菓子なんですよ

大森アナ:初めて食べたのにも関わらず、どこか懐かしさを感じるような和菓子ですね。祖父母の家の縁側で、真夏に冷たいお茶を飲みながら、この天城路を味わっている絵が頭に浮かびます(笑)。あっさりとしたあんで、表面のグラニュー糖のザラッとした食感がクセになります。

車澤さん:父の時代から製法はまったく変えていません。昔ながらの製法をいまに伝えるのも和菓子屋の仕事だと思っています。

大森アナ:季節ごとに変わる和風ロールケーキも和菓子屋さんらしさを感じられます。

車澤さん:通年で販売しているのは「ペリーさんの下田まいまい」「ペリーさんの下田まいまい抹茶ロール」。北海道十勝産の手亡あんをしっとりした生地で巻いて、まわりに小豆を散らした和風ロールになっています。“下田まいまい”という名前は、ペリーが黒船を率いて入港した際のエピソードをもとにしています。安政元年「日米和親条約」締結後、下田港に入港したときにかたつむりを見つけてアメリカへ持ち帰り、それを下田マイマイと名付けたと言われています。

大森アナ:ロールケーキの渦巻きをかたつむりの殻に見立てているから、下田まいまいなんですね。

車澤さん:下田まいまいも2カ月ペースで季節の商品を入れるようにしています。春は桜、梅雨の時期は紫陽花、秋には芋、年末年始はクリスマスロールに新春寿ロールなど、1年に8商品を展開しています。

大森アナ:これほどのたくさんの種類の商品を出しているのに、すべて手作りで作られているということに驚きます。

車澤さん:作業工程の大部分を機械化すれば、もっと多くの人に届けられるのでは、と言われたことはあります。でも、うちは商品ごとに使用するあんこの種類も硬さも甘さも変えているので、機械では対応できないんですよ。パン作りも和菓子作りも体力を使う仕事ですが、これからも地元のみなさんに大切にしてもらえる味を守っていきたいと思います。

平井製菓本店

静岡県下田市2丁目11-7
営業時間:9時〜18時(火曜定休)
TEL 0558-22-1345
公式Facebookはこちら
オンライン販売はこちら
静岡県「エスパルスドリームプラザ」、東京・秋葉原「ちゃばら」、東京駅「のもの東京」でも商品を販売しています。

ペリー提督が歩いた道を往く。情緒溢れる歴史散歩

下田に訪れた際には、近代日本の始まりを感じさせる町巡りも楽しみたいところ。伊豆急下田駅の徒歩2キロメートル圏内に、レトロな雰囲気漂う散策スポットが溢れています。

街並みの特徴といえば、黒地に白い格子模様の「なまこ壁」。平瓦を壁に貼り、漆喰の目地をなまこのように盛り上げて塗ったことからその名前がついたそうです。防火性、保温性、保湿性に優れており、明治時代から昭和初期までは全国各地で見られる、ごく一般的な外壁工法でした。いまでは、その建物が老朽化のため次第に減少。全国的にも数少ない建築の趣を感じられる場所になっています。

日本開国の地、下田の歴史を感じることのできる「ペリーロード」も見どころ。風情ある川沿いの道は、幕末に黒船により来航したペリー提督たちが了仙寺で日米和親条約のために行進したことで知られています。道の脇には赤や青の鮮やかなあじさいが。この花が6月には下田の景観を彩ります。

毎年6月1日から30日まで下田公園を舞台に開催される「下田あじさい祭り」では、白、青、ピンク、紫など色とりどりのあじさいが、東京ドーム約5個半分の敷地を埋め尽くします。その数は300万輪ともいわれており、色彩豊かな花景色に圧倒されることは間違いありません!

プレゼントキャンペーン開催中!

今回ご紹介した「ハリスさんの牛乳あんパン(6個入り)」を合計3名様にプレゼント。

下記応募要項をご覧いただき、ふるってご応募ください。

応募要項はこちら

撮影/吉澤健太 取材・文/小石原悠介

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ご当地パン1位に選ばれた「ハリスさんの牛乳あんパン」
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